印刷通販の選び方(封筒編)
郵送用途はもちろん、書類や資料、金銭の受け渡しなど、「封筒」はオフィスでは必需品の事務用品。ここでは、封筒印刷を発注する際にポイントとなる、印刷通販の選び方についてご紹介します。
発注方法で選ぶ
印刷通販での封筒印刷の場合、発注する作成方法は大きく分けて3タイプに分かれます。
1.文字だけを入力して発注
最も簡単な方法。「名入れ封筒」とも呼ばれるタイプで、印刷会社に所在地・社名・電話番号などを連絡して発注します。レイアウトなどを自身で考える必要がなく、特別なソフトウェアも不要なのがメリットです。
また、現在は印刷会社の提供する無料テンプレートツールに入力して自身でレイアウトまで作成できるサービスも多くあります。
2.印刷部分のみのデザインデータを作って発注
既製封筒に刷り込み印刷する場合によく利用される方法。
印刷会社によって決められた印刷範囲内で、会社のロゴや所在地などを配置したデータを作成し入稿します。多くの印刷通販会社でOffice系のソフトでの入稿も対応しています。
3.封筒全体のデザインを作って発注
封筒全面や、中面にもデザインしたい場合に使用するのがこちらの印刷方法。印刷をしたデータを封筒に組み立てるので、全面にデザインを施せるのがメリット。ただし、Illustratorなどのグラフィック専用ソフトが必要となります。
取り扱いサイズで選ぶ
封筒印刷を発注する際に絶対に必要となってくる要素が封筒のサイズ。オーソドックスな長3・長4や角2などといったサイズは大抵の印刷通販で取り扱いがありますが、特殊なサイズやマイナーな規格で発注がしたい場合は、まずはお目当ての印刷会社で取り扱いがあるのかチェックしておきましょう。
仕様や加工から選ぶ
上記のサイズの他に封筒で重要となるのが、窓付きや糊付き・テープ付きなどのオプション。実際の利用用途によって選択しましょう。また、チラシと一緒に発注することで封入オプションをつけることができる印刷通販会社もあるので、大量にDMセットなどが必要な場合はチェックしてみると良いかもしれません。
注文する前に確認しよう!(封筒編)
封筒の規格を確認しよう
封筒発注の際、最も重要となるのが規格・サイズではないでしょうか。
封筒の規格によって、定形・定形外とで分類ができますが、定形サイズであっても普通郵便の場合50g以上を超えると定形外扱いの郵便料金になりますのでご注意を。
配送料金については、日本郵政や、その他配送会社のwebサイトなどを確認しましょう。
長形封筒
長形封筒は、封入口を上にした際に、長辺が短辺の2倍以上ある封筒のことを指します。
A4二つ折りを入れる長4封筒などは目にする機会が多いかと思います。
種類 | サイズ(mm) | 規格 | 対応サイズ |
---|---|---|---|
長1 | 142×332 | 定形外郵便 | A4縦二つ折り/B4三つ折り |
長2 | 119×277 | B5縦二つ折り/パノラマ写真 | |
長3 | 120×235 | 定形郵便 | A4横三つ折り/はがき |
長4 | 90×205 | B5横四つ折り | |
長5 | 90×185 | A5横三つ折り/L判写真 | |
長30 | 92×235 | A4横三つ折り | |
長40 | 90×225 | A4横三つ折り |
角形封筒
角形封筒は、封入口を上にした際に、長辺が短辺の2倍以下の封筒を指します。
A4などの書類を折らずに入れるときに利用するのがこの封筒ですね。
種類 | サイズ(mm) | 規格 | 対応サイズ |
---|---|---|---|
角0 | 142×332 | 定形外郵便 | A4縦二つ折り/B4三つ折り |
角1 | 119×277 | B5縦二つ折り/パノラマ写真 | |
角2 | 120×235 | A4横三つ折り/はがき | |
角20 | 120×235 | A4横三つ折り/はがき | |
角3 | 90×205 | B5横四つ折り | |
角4 | 90×185 | A5横三つ折り/L判写真 | |
角5 | 92×235 | A4横三つ折り | |
角6 | 90×225 | A4横三つ折り | |
角7 | 90×225 | A4横三つ折り | |
角8 | 90×225 | 定型郵便 | A4横三つ折り |
洋形封筒
封入口が長辺に付いているのが洋形封筒です。
DMなどの送付にも利用されます。
種類 | サイズ(mm) | 規格 | 対応サイズ |
---|---|---|---|
洋0 | 120×235 | 定形郵便 | A4横三つ折り |
洋1 | 120×176 | A6・はがき | |
洋2 | 114×162 | A6・A4サイズ十時四つ折り | |
洋3 | 98×148 | B5四つ折り | |
洋4 | 105×235 | A4横三つ折り・エアメール | |
洋5 | 95×217 | A4横四つ折 | |
洋6 | 98×190 | B5横三つ折 | |
洋7 | 92×165 | A5サイズ横三折・金券 |
よくある質問(封筒編)
どれくらいの納期で届くの?
ビジネスアイテムである封筒は、少数部であれば当日配送から選択できる印刷会社が多くあります。ただし、これは刷り込みタイプの場合で、完全オリジナル封筒の場合は印刷後組み立て作業があるため、日数が必要です。
郵便番号枠は自分で作るの?
既製品の刷り込み封筒の場合、郵便枠の有無は商品発注時に選択できることがほとんどです。
全面印刷封筒の場合は、テンプレート上に郵便枠の準備がされている場合と、自分でデータ作成が必要な場合があります。
郵便枠の位置、サイズ、色などは規定が決まっているのでご注意。
印刷データの基本作成方法(封筒編)
必ず印刷会社指定のテンプレートを使おう
封筒印刷の場合は、印刷会社により商品の仕様や印刷範囲が大きく異ります。必ず使用する印刷会社指定のテンプレートを使用してデータを作成しましょう。
郵便番号枠の規定について
完全独自デザインで封筒を作成する場合に特に注意したいのが、 郵便枠の規定です。四角ならばなんでも良い…というわけではなく、サイズや表示位置に決まりがあります。また、色は赤・または朱色で作成しましょう。
定形郵便の場合
長3封筒などの定形郵便サイズの場合はこちら
定形外郵便の場合
角2封筒などの定形外郵便サイズの場合はこちら
料金後納・料金別納の表示について
大量に郵便物を出す事業所などで使用されることの多い、料金後納・料金別納郵便。10通以上の郵便物を差し出す際に利用できる、料金を一括で支払うことができる便利なサービスです。こちらの表示にも規定のサイズがあります。
よくある失敗(封筒編)
発注する封筒サイズを間違えて配送料金が予算オーバーした!
郵送できる封筒のサイズには規定があり、郵便物の重量・サイズによって料金が異なります。
尚、定形郵便物は最小140mm×90mm、最大が235mm×120mm×10mmで重量が50g以内です。それ以上は定形外郵便の扱いになります。
封筒の色が想像と違った
刷り込みタイプの封筒を文する場合、印刷する既成封筒の色を指定することになりますが、用紙の名前やブラウザ上のカラーだけでは想像がつきにくい、ということも。
そんな時には、事前のサンプル取り寄せがオススメ。無料で取り寄せできる印刷会社がほとんどです。
A4サイズ、角2封筒だとスカスカ!?
A4が入る封筒、と言えば角2サイズですが、ペラ数枚のみを封入する場合などは少し大き過ぎると感じることも。
そんなニーズに対応し、近年登場したサイズが「角20」「角A4」といったA4ぴったりサイズの封筒。印刷通販でも取り扱いをする会社が増えています。どちらもA4用紙に適したサイズとなっていますが、逆にA4冊子を入れたい場合や、A4クリアファイルを入れたい場合などは厚みによっては入りくにい場合も。どういう用途で作成したいか、をはっきりすることでピッタリの封筒を選ぶことができます。
同様に長4のA4三つ折りぴったり版「長40」というサイズの封筒もあります。