印刷通販(ネット印刷)をご利用の際によくいただくご質問をまとめました。入稿データの作り方から、用紙の選び方、印刷方式の違い、料金・納期まで、初心者の方にもわかりやすく解説しています。
印刷通販(ネット印刷)とは、インターネットを通じて印刷物を注文できるサービスです。従来の印刷会社への直接依頼と比較して、以下のようなメリットがあります。
一般的な印刷通販の流れは以下の通りです。
印刷通販では非常に多くの種類の印刷物を注文できます。主な商品カテゴリは以下の通りです。
| カテゴリ | 主な商品 | 用途例 |
|---|---|---|
| チラシ・フライヤー | A4チラシ、B5フライヤー等 | 広告、イベント告知、店舗案内 |
| 名刺 | 通常名刺、二つ折り名刺 | ビジネス、プライベート |
| 冊子・パンフレット | 中綴じ冊子、無線綴じ冊子 | 会社案内、カタログ、同人誌 |
| ポスター | A1〜B3サイズ等 | 店頭POP、イベント告知 |
| はがき・ポストカード | DMはがき、挨拶状 | ダイレクトメール、年賀状 |
| 封筒 | 長3封筒、角2封筒等 | ビジネス文書、DM発送 |
| シール・ラベル | 商品ラベル、ステッカー | 商品表示、販促 |
| カード印刷 | ショップカード、診察券 | 店舗、医療機関 |
はい、デザインができなくても印刷を注文する方法があります。
入稿データとは、印刷するためのデザインデータのことです。以下の形式が一般的に使用されます。
| ファイル形式 | 作成ソフト | おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| AI(.ai) | Adobe Illustrator | ★★★★★ | プロ向け。最も確実な入稿形式 |
| 各種ソフト | ★★★★★ | 汎用性が高い。推奨形式の印刷会社も多い | |
| PSD(.psd) | Adobe Photoshop | ★★★★☆ | 写真メインのデザイン向け |
| INDD(.indd) | Adobe InDesign | ★★★★☆ | 冊子・ページものに最適 |
| Office形式 | Word、PowerPoint等 | ★★★☆☆ | 対応している印刷会社に限る |
トンボ(トリムマーク)とは、印刷・断裁時の位置合わせに使用する目印です。
塗り足しとは、仕上がりサイズの外側まで色や画像を3mm程度余分に広げておくことです。
なぜ必要なのか?
印刷後の断裁工程では、わずかなズレが生じることがあります。塗り足しがないと、このズレによって紙の白い部分(地色)が端に出てしまい、不格好な仕上がりになってしまいます。
印刷用データの解像度は300〜350dpi(ppi)が推奨されています。
| 解像度 | 印刷品質 | 用途 |
|---|---|---|
| 72dpi | 不可 | Web用(印刷には使えません) |
| 150dpi | やや粗い | 大判ポスター(遠くから見る場合) |
| 300〜350dpi | 最適 | 一般的な印刷物全般 |
| 600dpi以上 | 高品質 | 線画・文字中心のデザイン |
フォントのアウトライン化とは、文字データを図形(パス)データに変換することです。
なぜ必要なのか?
デザインに使用したフォントが印刷会社のパソコンにインストールされていない場合、文字化けや別のフォントへの置き換えが発生してしまいます。アウトライン化することで、どの環境でも同じデザインで印刷できます。
入稿データで特によくあるエラーと対策は以下の通りです。
印刷でよく使われる3つの主要な用紙の違いを解説します。
| 用紙 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|
| コート紙 | 表面がツルツル光沢あり | 写真が鮮やか、発色が良い | 書き込みしにくい、光が反射する | チラシ、カタログ、写真集 |
| マットコート紙 | 光沢を抑えたつや消し | 上品な質感、文字が読みやすい | コート紙ほど発色が鮮やかではない | 会社案内、パンフレット |
| 上質紙 | コピー用紙に近い質感 | 書き込み可能、コストが安い | 写真の発色はやや地味 | アンケート、申込書、テキスト |
斤量とは、用紙の厚さを示す単位で、原紙(四六判:788mm×1091mm)1,000枚の重さ(kg)で表します。数値が大きいほど厚い紙になります。
| 斤量 | 厚さの目安 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| 55〜70kg | コピー用紙程度 | 新聞折込チラシ |
| 90kg | やや厚め | チラシ・フライヤーの定番 |
| 110kg | しっかりした厚み | パンフレット、高級チラシ |
| 135kg | 厚手 | ポスター、表紙 |
| 180〜220kg | かなり厚い | 名刺、ポストカード |
多くの印刷通販会社では、無料の用紙サンプルを取り寄せることができます。
初めて印刷を注文する場合や、大量発注前には、サンプルで確認することをおすすめします。
印刷方式には大きく分けて「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」があります。最大の違いは「版の有無」です。
| 項目 | オフセット印刷 | オンデマンド印刷 |
|---|---|---|
| 版の有無 | 版を作成する | 版を作成しない(デジタル印刷) |
| 得意な部数 | 大部数(500部〜) | 少部数(1部〜300部程度) |
| 単価 | 大量印刷ほど安い | 少量でも一定 |
| 品質 | 高品質・安定した色再現 | 十分な品質(やや劣る場合も) |
| 納期 | やや長い | 短い(即日対応も可能) |
メリット
デメリット
メリット
デメリット
色を表現する方式には「RGB」と「CMYK」の2種類があり、用途が異なります。
| 項目 | RGB | CMYK |
|---|---|---|
| 構成色 | Red(赤)、Green(緑)、Blue(青) | Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key plate(黒) |
| 混色原理 | 加法混合(混ぜると明るくなる) | 減法混合(混ぜると暗くなる) |
| 用途 | モニター、スマホ、Web | 印刷物 |
| 色域 | 広い(鮮やかな色が表現可能) | RGBより狭い |
画面と印刷物で色が違って見える主な原因は以下の通りです。
色校正とは、本番の印刷前に仕上がりの色を確認するための試し刷りです。
色にこだわりがある場合や、大量印刷の前には色校正を依頼することをおすすめします。印刷会社によってはオプションで対応しています。
リッチブラックとは、CMYK4色全てを混ぜて作る深みのある黒のことです。
注意点
PP加工(ポリプロピレン加工)とは、印刷物の表面にポリプロピレンフィルムを圧着させる加工です。
| 種類 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| グロスPP | 光沢あり、ツヤツヤした仕上がり | 写真集、カタログ表紙 |
| マットPP | 光沢なし、しっとりした高級感 | 会社案内、名刺 |
PP加工のメリット
箔押し加工とは、金・銀などの金属箔を熱と圧力で印刷物に転写する加工です。
主な箔の種類
効果
名刺、ショップカード、招待状、パッケージなどによく使用されます。
折り加工とは、1枚の紙を折ってコンパクトにする加工です。主な種類は以下の通りです。
| 折り方 | 説明 | 用途例 |
|---|---|---|
| 二つ折り | 中央で半分に折る | 招待状、メニュー |
| 巻き三つ折り | 端を内側に巻き込むように折る | リーフレット、DM |
| 外三つ折り(Z折り) | Z型になるように折る | パンフレット |
| 観音折り | 両端を内側に折り込む | 製品カタログ |
| 巻き四つ折り | 4面を巻き込むように折る | コンパクトなリーフレット |
ミシン目加工とは、用紙に破線状の切り込みを入れて、手で簡単に切り離せるようにする加工です。
主な種類
用途例
印刷通販の納期表示では「営業日」が使われることが一般的です。
例:「3営業日」で注文した場合
一般的な納期の計算方法は以下の通りです。
急ぎで印刷が必要な場合は、以下の選択肢があります。
送料は印刷会社・配送先・注文金額によって異なります。
注文前に各印刷会社の送料規定を確認することをおすすめします。
印刷料金は主に以下の要素で決まります。
| 要素 | 影響 |
|---|---|
| 部数 | 多いほど1部あたりの単価は下がる(特にオフセット) |
| サイズ | 大きいほど高くなる |
| 用紙の種類・厚さ | 厚い紙、特殊紙は高くなる |
| 色数 | フルカラーはモノクロより高い |
| 納期 | 短いほど高くなる(特急料金) |
| 加工オプション | PP加工、箔押し等は追加料金 |
| 印刷方式 | 少部数はオンデマンド、大部数はオフセットが安い |
一般的な印刷通販で利用できる支払い方法は以下の通りです。
ほとんどの印刷会社で各種書類の発行に対応しています。
会社によって対応方法が異なるため、必要な場合は事前に確認しましょう。
キャンセルの可否は、印刷工程の進行状況によって異なります。
キャンセルが必要な場合は、できるだけ早く印刷会社に連絡しましょう。
注文内容の変更は、タイミングと変更内容によって対応が異なります。
| 変更内容 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| データの差し替え | 印刷開始前なら可能 | 早めに連絡すること |
| 部数の変更 | 増加は可能な場合あり | 減少は難しいことが多い |
| 配送先の変更 | 発送前なら可能 | 早めに連絡すること |
| 仕様変更(サイズ、用紙等) | 基本的に不可 | キャンセル後に再注文 |
変更が必要な場合は、すぐに印刷会社のカスタマーサポートに連絡してください。
印刷物に不具合があった場合は、以下の手順で対応しましょう。
対応の種類
多くの印刷会社では、過去の注文を簡単に再注文できる機能があります。
定期的に同じ印刷物を注文する場合は、再注文機能を活用すると便利です。
「印刷通販徹底比較」は、300社以上の印刷通販会社の価格・サービスを一括で比較できる日本最大級の印刷比較サイトです。
価格比較ページでは、以下の手順で印刷会社の価格を比較できます。
各印刷会社のロゴをクリックすると、その会社の詳細ページや公式サイトに移動できます。
お急ぎ印刷検索は、即日納品・当日発送・店舗受取が可能な印刷会社を検索できる機能です。
急ぎで印刷が必要な時に、まだ間に合う印刷会社を素早く見つけることができます。
体験レビューでは、実際に印刷通販で注文した印刷物の仕上がりを詳しくレポートしています。
「Canvaで作成したデータを7社で印刷比較」など、実践的な検証記事も掲載しています。
斤量換算表ページでは、印刷用紙の厚さと重さの関係を簡単に調べることができます。
「90kg」と「110kg」はどのくらい違うの?といった疑問をすぐに解決できます。
当サイトでは、可能な限り正確な情報の掲載を心がけていますが、以下の点にご注意ください。
当サイトは比較・検討の参考としてご利用いただき、最終的なご注文は各印刷会社の公式サイトで行ってください。