ロゴマークは単色印刷にも対応でき、単純化されたものが多いです。そんな中で一番派手だと思ったのが水なし印刷マーク(バタフライCO2ロゴ)です。ロゴのモチーフになっているのはオオカバマダラという蝶で、夏はカナダで暮らしていますが秋になるとメキシコまで南下して越冬する渡り鳥のような性質を持っています。世代を繋ぎながら旅をする蝶は、環境の変化に弱く近年大幅に個体数を減らしており、人間の活動がオオカバマダラの生息地を奪ってしまわぬよう、大切に守っていかなければならない存在なのだと思います。

さて、この派手でかつ繊細な 水なし印刷マーク(バタフライCO2ロゴ)は何を表しているのでしょうか。今回はこのマークの意味と、印刷物にロゴを付ける方法をしらべてみました。

水なし印刷マーク(バタフライCO2ロゴ)とは?

オオカバマダラの姿を描いた水なし印刷マークは、環境に優しいとされる水なし印刷で刷られた印刷物に付与するマークです。オフセット印刷は通常多くの「湿し水」を使用しますが、この水なし印刷では「湿し水」を使用しません。湿し水には通常、化学薬品やアルコールが含まれており、これが環境に負荷をかける原因の一つでした。水なし印刷とは、有害な廃液を排出しない「水なし平版方式」を使った印刷方式です。

水なし印刷技術は、現在では環境に優しい印刷方法の一つとして広く認知されています。水なし印刷マークは、水なし印刷技術の普及を促進するためのシンボルとして活用されており、日本を含む多くの国々で使用されています。このマークの管理は、日本では主に「日本WPA(水なし印刷協会)」が行っています。

水なし印刷マーク(バタフライCO2ロゴ)

水なし印刷マーク(バタフライCO2ロゴ

印刷物に水なし印刷マーク(バタフライCO2ロゴ)を付けるには?

日本WPAの会員となっており、印刷物を水なし印刷技術を使用して製造することができる印刷会社を利用しましょう。その上で、該当の印刷物が確かに水なし印刷技術を使用して製造されたことを証明することでバタフライマークの表示が可能になります。印刷通販の中では、WAVEが水なし印刷に取り組んでいましたが、残念ながら2013年にサービスを終了してしまったようです。

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