印刷の料金はどこで差がでる?

印刷の料金はどこで差がでる?

製版方法の違い

各印刷会社のターゲット印刷物によって設備が違います。まずわかりやすいのは製版の部分でしょう。

図をみていただくと、明らかにフィルムを使用するほうがコストがかかることがわかると思います。

世の中はCTP化に向かって進んでいますが、いまだに印刷会社どうしの外注などはフィルムを使用したほうが都合がよい場合が沢山あるので、完全にはなくなりません。

CTPはとても高価ですし。

機械・設備のサイズの違い

その印刷会社が得意とする印刷物(お客様のニーズ)にあわせて印刷会社は設備投資を行います。図のとおり、基本的には大サイズの印刷機を設備している会社はその他の設備も大サイズですし、小サイズならば逆です。

印刷機は大なり小なり1時間で8,000~10,000枚くらい印刷しますので、部数が少ない場合などは本刷りはあっという間に終わってしまいます。

例えば、A4のカラーチラシを1,000枚印刷する場合。(A全の印刷機使用)

刷版の取り付け・用紙のセット等   15分

色出し(きちんとした印刷濃度になるように調整刷り) 15分

本刷り(製品の印刷) 1分

次の印刷物のための準備 15分

と、こんな具合の時間のかかりかたをします。セット・色出しの時間は部数が多くなっても変わらないので、部数が多くなるほど効率がよくなります。

他の工業でも同様ですが、設備のサイズによってコストが大きく違うのと、決して大サイズが勝るわけではないところを理解していただけるとよいです。

印刷方法の違い

最近はオンデマンド印刷機(要は印刷業者用高速レーザープリンタ)の品質がグットあがり、オフセット印刷機の仕上がりと遜色ないものになってきました。各社ホームページにも“~部までオンデマンド”等の記載がある場合も多いです。通常、オンデマンド機にはカウンタが付いていて、出力した枚数分だけ印刷機メーカー(または販社)に印刷会社がお金を払うシステムになっています。オフセット印刷は印刷するまでのコストが大きく、印刷中のコストが部数によって変動していきますが、オンデマンド印刷は基本的に何枚出力してもコストが変わらないので、部数が極小の場合はオフセット印刷に比べ断然安くなります。が、金額は数百部から逆転してオフセット印刷のほうが安くなる場合が現状では多いです。品質がよいとはいっても、まあプリンタの括りなのであまり仕上がりにこだわりが強い方には向かないかもしれません。

会社規模・品質管理ETC

その他、会社の規模によって地代等の費用が異なりますし、品質管理が徹底している会社では検査要員のコストがかかったりしますが、それこそ各印刷会社により様々です。

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