情報をたっぷり詰め込める!アドプリント三つ折り名刺を作成してみた
最終更新日: 2025年02月28日
伝えたい情報を盛り込める!三つ折り名刺
後加工や用紙、サイズまでバラエティに富んだラインナップが用意されている印刷通販アドプリントの名刺印刷。今回利用するのは通常の約3倍の情報量を詰め込める名刺、三つ折り名刺です。
出典:アドプリント 三つ折り名刺
筆者も、二つ折り名刺をチラシ兼ショップカードとして作成する機会は過去にもありましたが三つ折り名刺を作成するのは初めて。
三つ折りというとかなりボリュームがあるイメージですが、一体どういう仕上がりになるでしょうか?
2種類の方向と3種類のサイズから選べる
アドプリントの三つ折り名刺には、大きく分けて【横型】と【縦型】の2種類の用紙方向が用意されています。
三つ折り名刺の種類
いずれも通常の名刺を約3倍のサイズにしたものですが、横型は基本の名刺サイズの短辺にくっつける形で伸ばして三つ折りにしたもの。
対して縦型は、長辺にくっつける形で伸ばして三つ折りにしたものです。
アドプリントの三つ折り名刺
縦長で使用するか、横長で使用するかでかなりイメージも変わりそうですね。
今回は「縦型」で作成します。
通常の名刺の場合、横向きと縦向き、それぞれのテンプレートが用意されているケースが多いですが、アドプリントの三つ折り名刺の場合は、用意されているテンプレートは、ベースとなる名刺寸法を横向きにしたもののみ。
それぞれで(ベースの形が)縦向きで使いたい場合は、データ配置時に90度反転して利用することになります。
テンプレートの選び方
上記のことを踏まえた上で、テンプレートをダウンロードしましょう。
今回は、横型の通常名刺サイズに近い三つ折り名刺を作りたいので、「縦型」の「91×163mm」をダウンロードします。
名刺・カード>三つ折り>縦型(91×163mm)
ダウンロードされたzipファイルの中身を見てみると、格納されているIllustratorのファイル名に「shitatoji」=(下閉じ)と「uetoji」=(上閉じ)の表記があります。
こちら、仕上がりの際の一番表紙にあたる部分の折り方向によって、使用するテンプレートが異なります。
(実は、筆者はこれで失敗した状態で入稿しております。)
ダウンロードしたテンプレートのフォルダ。
一体何が違うのでしょうか?
仕上がりを横長で使用すると想定して、
- 下から折り上がる=下閉じ
- 上から折り上がる=上閉じ
になります。
「下閉じ」と「上閉じ」
ちなみにアドプリントの三つ折り名刺の納品形態はスジ入れのみの状態。
それなのになぜテンプレートが別になっているかというと、三つ折りの状態で、内側に折り込む1枚は、表紙や背表紙に当たる部分よりも2mmほど寸法が短くなっているからです。
筆者はこれを間違えて、「上に被せる部分が短いはず!」と思い込み、間違ったテンプレートで作成してしまいました。
異なる方のテンプレートを使用してしまうと、折り込んだ時に一番表に当たる部分が短い仕上がりとなります。
アドプリントの三つ折りデータの作成方法
今回、実際に入稿してみて通常の名刺商品の入稿とはいくつか違う点がありました。
というわけで試行錯誤の上、入稿が完了した方法を、注意事項を踏まえてご紹介します。
データ作成画面
①必ず専用テンプレートを使用。レイヤーは消さない!
三つ折りデータの場合、テンプレート必須です。先ほど紹介した手順から作りたいサイズ・方向のテンプレートをダウンロードして使用しましょう。
また、説明用の文言などが入ったレイヤーを削除してしまうと、専用テンプレートではないとみなされて再入稿になります。必ず説明用のレイヤーは残しておきましょう。
②表面と中面でデータを別レイヤーに配置。
通常「Design」レイヤーにデザインデータを配置しますが、三つ折り名刺の場合は「表面」のデザインと「中面」のデザインを別レイヤーに配置する必要があるそうです。
「表面」「中面」レイヤーを作成して配置
テンプレートダウンロード時点では「Design」という名前のレイヤーがあるので、それを削除して「表面」「中面」のレイヤーを作成。それぞれに分けてデータを配置しました。
③表面のデータ配置の向きに注意しよう!
横に大きく開く仕上がりにする場合は、天地の方向を合わせてデータを作成すれば問題ないのですが、縦に大きく開く仕様にする場合は、中面の向きにより表面のデータの一部を上下反転させて配置する必要があります。
また、縦向きで作るのか、横向きで作るのかによって配置する向きが変わってくるので作りたいデザインを想定して一度手元で実際に展開イメージを作ってみるのがベターです。
上の図の場合、①と②にあたる部分はデータを反転させます。
④スジ入れ位置を変えるときは「スジ入れ」レイヤーから変更
あまりないケースかとも思いますが、スジ入れの位置を変更することもできるそうです。
その場合は「スジ入れ」レイヤーのロックを外して位置を調整しましょう。
⑤Illustratorで作成の場合、保存形式は「.ai」で
通常、アドプリントではPDF入稿が推奨とされていますが、こちらの三つ折り名刺の場合、Illustratorで作成したファイルは.ai形式での入稿で指定されます。(電話にて問い合わせ確認済み。)
専用プリセットを使用してPDFで入稿すると、再入稿扱いになりますのでご注意を!!
三つ折り名刺を注文してみよう
三つ折り名刺のページから、横型・縦型いずれか希望の方の用紙・サイズを選び「注文はこちら」をクリック。
出典:アドプリント
続いて、印刷色数と数量などを選んでカートに入れます。
スジ加工は料金内ですが、機械による折加工を必要とする場合は「後加工」の箇所から追加する必要がありますのでご注意を。
出典:アドプリント 三つ折り名刺の注文ページ
あとは「カートに入れる」をクリックし、あとは注文フォームに沿って注文を進めていきます。通常、制作期間は7営業日です。
- 支払い方法
- 銀行振込・代金引換・コンビニ決済・ATM決済・クレジットカード・銀行ネット決済・請求書後払い(法人・個人事業主向け)
- 配送料
- 500円もしくは600円。地域によって変動(購入金額1万円以上の場合は送料無料(中継料は別途発生))
注文締切は、毎営業日 午後5時。
指定時間までに完全データと入金完了をした時点を基準として翌営業日から納期がカウントされます。
三つ折り名刺が到着!
注文から約9日後に、佐川急便の配送で手元に届きました。
三つ折り名刺100枚ということで、ダンボールに挟まれた状態で封筒タイプの梱包でした。
商品の到着
綺麗な裁断面。凹んで見えるのは、スジ加工の箇所です。
裁断面
左が表面、右が内面です。バッチリスジ入れが入っているのがおわかりでしょうか?
内側の面はぶち抜きで名刺3枚分のデザインが配置できるのでインパクト大です。
左:表面 / 右:内面
ちなみにスジ入れは、凹面が外側、凸面を内側にして折るそうです。
ぱっと見、凹んでいる方を内側にしたくなりますが、凹んでいる方を山にして折る方が綺麗に折れるそうですよ。
スジ入れの様子
今回の用紙はマットコート110kg。
名刺としてはかなり薄めですが、なるべくかさばらないように、今回はこちらを選択しました。
マットコート紙110kg
スジに沿って折り曲げることで、通常の名刺程度の厚みが出ました。
今回は、名刺兼DMのイメージで作成したのでこの厚さを選びましたが、ポイントカードなど耐久性が必要な場合はこれより厚めのものを選んだ方が良さそうです。
「下閉じ」で折り曲げた様子
こちらが折り曲げた際の表面と裏面です。
先述通り「表紙部分が短くなる」と思い込み、上閉じと下閉じを間違ってテンプレートを使用した筆者。
つまり、本来であれば名刺部分を一番表に持ってくるつもりでした…!
折り曲げた際の表面と裏面
とは言っても名刺を表紙にしたいので、試しに折り方を変えてみましょう。
「下閉じ」のテンプレートの場合、一番上に来る「写真の面」と裏表紙のようになる「QRコードの面」は縦幅が55mm。それとは異なり、内側に折り込まれる「名刺の面」は53mmになります。
2mmの差があるので、名刺面を外側にすると少し縦幅が足りません。
「下閉じ」で内側を1枚目にすると…
これはこれで「下に何か情報があるよ!」とわかって良いなと個人的には感じましたが、折った部分が開きやすくもなってしまうので、綺麗にぴったり折りたいのであれば、やはりテンプレートを間違えずに発注するべきでした…!
A5サイズ弱の情報が詰め込める!
今回は通常名刺サイズをベースにした、片面91×163mmのサイズで作成。
両面だと面積が296.66 cm2なので、A5用紙片面(310.8 cm2)弱程度の情報量を入れることができます。
当初、名刺としては威圧感があるのでは?とも想像していましたが、折りたたんでしまえば通常の名刺と変わらないので、その辺りは全く気になりませんでした。
今回は価格は、91×163mm/マットコート110kg/両面フルカラー/100枚で、価格は3,810円(配送料別途)。
あくまで「名刺」なので直接渡した時に受け取ってもらいやすいというメリットもあるこちらの商品。
「名前だけではなくもっと色々な情報を知らせたい!」という場合にピッタリの名刺ではないでしょうか?
作成が難しそう!という場合はデータ作成代行ができるオプションもありますよ!