プリントプロは推奨PDF以外でも入稿できる!
印刷通販会社のプリントプロは、ネット印刷で知られるプリントネットが2018年に立ち上げたプロユースの印刷通販会社です。
母体のプリントネットとこちらのプリントプロは、比較するとコンセプトが大きく異なっていて、丁寧なサポートを提供しているプリントネット・細かいサポートはないが価格はとことん安いプリントプロ、というふうに分けられています。
そのため、自力で入稿データを作成でき、安く印刷物を作りたいという場合は、プリントプロで印刷すると非常にお得です。
ただ、プリントプロはサポート体制をなくすことで低価格を実現しているため、規格に合った印刷データを自前で作成し、データチェックまで利用者側が行なう必要があります。
ここでネックになるのが、プリントプロの入稿規格である「推奨PDF」。
プリントプロではIllustratorかInDesignで書き出されたPDF/X-1a形式データを推奨しているとされ、EPSやPSDデータなどでは入稿することができません。
また、入稿データは基本的にCMYKかグレースケールである必要があるので、フリーソフトをデータ作成に使用しているユーザーではプリントプロの利用を諦めている人もいるでしょう。
「その他PDF」で入稿しよう!
しかし、推奨PDFを作成できない場合でも、「その他PDF」形式で入稿が可能です。
その他PDFとは、ここではPDF/X-1a形式以外のPDF、つまりoffice系ソフトなどから書き出したPDFデータを指します。
要は、推奨PDFを作れなくても、PDF形式にさえすればプリントプロへ入稿できるということ。
これは、IllustratorやInDesignを持っていないけれど安くたくさん印刷物を作りたい!というユーザーにはとても助かるものです。
その他PDFデータの作り方
その他PDFを作成するのは難しくありません。
必ず守るべきなのは「規格サイズで作成」するという点です。A5ならA5、B5ならB5のサイズを守りましょう。
この仕上がりサイズに塗り足しを含めた断ち落としサイズでデータを作れば大丈夫です。トンボの有無についても、あってもなくても構わない仕様なので、塗り足しだけ注意すればまず間違いありません。
A5サイズで印刷したい場合なら、塗り足しを含めたサイズは154×216mmとなります。
PDF書き出しを行なう
印刷データができたら、それをPDFに書き出ししましょう。
Wordはバージョンが2010以降のものであれば「別名で保存」からPDF保存を選択できる他、「エクスポート」から「PDFドキュメントの作成」で書き出せる場合もあります。
Wordのバージョンが古い時や、フォントの埋め込みが正確にできない場合などは、PDF化用ソフトを使って書き出した方がよい結果を得られます。
また、メディバンペイントやファイアアルパカなどフリーソフトでデータ作成した場合はPDFにすることができないため、無料でPDF変換するにはいったんPSDにした後、GIMPなどの対応フリーソフトでPDF化します。これでプリントプロへ入稿できるようになりますよ。
入稿前に確認しよう!
入稿前には、作成したPDFデータの確認を行ないましょう。
制作したPDFのサイズなどが正しいかどうかは、Adobe Acrobat Pro か無料の Adobe Readerなどで確かめられます。
またoffice系ソフトで作成した文字主体のデータの場合、全てのフォントが埋め込まれているかを確認してください。
あとはプリントプロのマイページから、手順に従って自動データチェックを経て入稿・発注するだけです。
プリントプロは安い価格で印刷物を作れる他、北海道や沖縄在住のユーザーでプリントネットだと送料がかかってしまう人には特におすすめの印刷通販です。こちらなら北海道や沖縄も送料無料ですし、プリントネットのポイントも使用できるので、使い分けて活用してくださいね。