おとなり台湾の印刷通販事情 Vol.6            「台湾印刷通販サイトの特徴」

2013年12月19日

台湾の印刷通販サイト

今回は台湾に実際ある印刷通販サイトの特徴を紹介します。
まず、対象にしたサイトは台湾で「印刷通販」を意味する「雲端印刷」で検索した時に上位に表示される「永豐雲端印刷網(https://www.cloudw2p.com/site/index.php)」です。

このサイトでは「チラシ」「名刺」「ポストカード」はもちろん、「紙袋」「タンブラー」「カレンダー」「Tシャツ」等の印刷も可能です。

中でも人気なのがiPhoneやGaraxyなどのスマートフォンやタブレット端末などの保護カバーの印刷です。Googleサジェストでも「雲端印刷」といっしょに検索されていることが分かります。若者を中心に人気の高い商品となっています。

iphonecover

入稿方式はPDFによる「完全データ入稿型」とネット上でデザインできる「オンライン設計型」の2つが用意されており、ユーザーはスマホカバーのオリジナルデザインを楽しめるようになっています。

 

iphonecovercost

 

下地を「黒」「白」から選択し、発注個数に応じて「作成」ボタンを押すだけの簡単なUIになっており、初心者でも容易に扱える印象です。
また、価格も1個当たり880台湾ドル(日本円で3,000円程度)とリーズナブルな値段になっています。

 

データ入稿型とオンライン設計型

スマホカバーの事例の様に、サイトによってはPDF等によるデータ入稿型とオンライン設計を選択できる場合があります。

しかし、欧米ではVista printを筆頭に用意されたテンプレートをオンライン上で書き換えて入稿するオンライン設計型が多く、台湾は日本同様にほとんどがデータ入稿型になっています。

代表されるサイトが「印刷」キーワードで上位に表示される「健豪(https://www.gding.com.tw/)」です。

kengoh

 

健豪ではPDFによる入稿のみになっており、発注も全て無料でインストールできるソフトウェアからになります。
動画やhtmlページにより初心者でも取り扱いやすくなるように工夫されています。

今回は日本と台湾の共通点として、「データ入稿型」の印刷通販の存在がわかりました。
このことから「データ入稿型」を採用している会社が多い台湾に日本企業が進出することは大いに市場参入の可能性があると思います。

 

<執筆者>大石弘務(おおいし ひろむ)
1990年生まれ。box LLC. CEO&Founder 自社webサービス開発・運営を行う熊本のIT企業の代表を務める。30歳未満に限定した異業種交流会「コレカラ」の発起・運営を行う。また台湾のマーケット調査を行い、日本・台湾相互間の企業進出サポートを行う。

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