CMYKデータが蛍光色に!?名刺21の「蛍光印刷」に挑戦!
やってみたいけど敷居が高い!?蛍光印刷
パッと目を惹き、且つおしゃれに仕上がる!そんな蛍光印刷ですが、特色インキを使うので小ロットでの利用は難しく、データ作成にも知識が必要で敷居が高い…!そう思ったことはありませんか?
今回は簡単に蛍光印刷が注文できると噂の名刺21で蛍光色の印刷物作成にチャレンジしてみます!
デジタル印刷の蛍光色ってどういうこと?
昔からある蛍光印刷といえば特色(あらかじめ調合された決まった色)である蛍光色のインキを使用する印刷手法。
使用したい特色を、印刷会社の指定色やDIC番号などの中から指定したりするのが一般的で、通常チラシなどのデータを作る際のCMYKのみのデータとは作成方法が異なるので、作ったことのない方には不慣れに思うかもしれません。
ですが、名刺21の場合は少し違うようです。
名刺21の蛍光名刺は、通常のCMYKカラーモードを蛍光C・M・Yカラーインクで印刷し、蛍光の色味を表現するため別途のデータ編集は必要ありません。 また、色味を組み合わせてご希望の蛍光カラーを自由に再現できる強みもあります。名刺21
つまりCMYKデータを作ればそのまま蛍光カラーになるってコト…????
とはいえ、筆者もCMYKデータが蛍光色になるというのが全く想像がつきません!
ということで、まずは一体どういう風に蛍光色になるのかを知るべく、有料で注文できる蛍光カラーチャートを取り寄せすることにしました。
価格は1セット300円。蛍光印刷の商品ページから注文します。
決済から3日程度で手元に届きました。
内容は、蛍光カラーチャートと名刺サイズのサンプルが5枚付属しています。
これは確かに、蛍光色!!
各カラーの下にそれぞれ「C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)」の数値が記載されています。
例えば下の画像の上から1番目、左から6番目だとCが0%、Mが100%、Yが0%、Kが20%で重ね合わせた色、という意味ですね。
M100%がいわゆる「蛍光ピンク」の色味でしょうか。通常の印刷色とはかなり色味が違います。
こちらのカラーチャートは後ほどデータ作成時に使用しましょう。
ハガキやチラシも作成可能。用紙は8種類からセレクト。
名刺21の蛍光印刷で作成できる印刷商品は、名刺の他にもハガキ、チラシも作成可能。今回はミニポスター風にしたいので、B5のチラシを発注します。
納期はそれぞれ3営業日で、取り扱い用紙は以下のとおりです。
マットコート220Kg、ヌーボー180kg、マシュマロ180kg、スタードリーム206kg、スターメタリック172kg、ヴァンヌーボーVホワイト215kg、クリスタルパール202㎏、上質紙189kg
先にカラーチャートを請求したの蛍光印刷のページより商品を選択して、仕様を選びます。
チラシは最小A5〜最大B4サイズまで対応。
納期は固定なので商品を選んだら「カートに入れる」をクリック。
あとは支払い方法・配送先など必要なを入力して注文します。
- 配送料
- 全国 660円(税込)
- ※北海道 +330円(税込)
- 沖縄 +440円(税込)
- 支払い方法
- クレジットカード
- コンビニ
- 振込専用口座
注文後はデータ入稿に移ります。
カラーチャートを参考に、CMYKデータの色味を編集
それでは、取り寄せしたカラーチャートを見ながらデータを作っていきましょう。
「こういう雰囲気で作りたいな」と仮にカラー決めをした印刷用データをベースに配色をしなおします。
左が元画像、右が調整後です。
画面上で見ると、かなり色が濃いように思えますが、カラーチャートを信じてこれで一旦入稿してみました。
ベタ塗りはムラができる可能性も
入稿・データチェック後に、以下の内容でメール連絡が。
蛍光名刺につきましては、特殊なインクを使用しておりますので、ベタ面での印刷を行った場合、ムラが発生してしまう場合がございます。現在のデータでも進行は可能になりますが、もしムラが発生した場合でも再製作、返金等の対応が難しくなりますので、予めご了承くださいませ。
なるほど、確かにカラーチャートでも色によってはかなりムラが目立っていたので、ベタが広い箇所は修正したほうがよさそうです。
ということでベタ面を修正。ついでに全体のカラーバランスを取って、最終稿は以下のものになりました。
尚、実際のデータ入稿は、通常のチラシ用のテンプレートをテンプレートページダウンロードして利用しました。
蛍光印刷の仕上がりをチェックしよう
商品が到着
今回は、予定納期より1日遅れが出て発送されました。
ヤマト運輸の配送で商品が到着!
開けてみると…眩しいほどの蛍光カラーです!!
データ上で指定した際は「本当にこれで良いのか?」と多少心配になりましたが、カラーチャートを信じた結果思い通りの仕上がりになりました!
家庭用プリンターで出力したものと並べてみると、違いは一目瞭然です。
これが本当に同じデータ?と信じられないほどの蛍光色で、特にイエロー・オレンジ・ピンク系統の箇所はかなり眩しい。
ちなみにカラーチャートを見たときも同じ印象を受けましたが、黒が入っていない箇所ほど、より蛍光っぽくなります。
思い通りの色を出したいならカラーチャートはマスト
今回、髪の毛のインナー部分の色は「C80% M60%」で指定。
画面上や自宅プリンターでプリントアウトしたものでは彩度も明度も程々の青、といった感じですが、今回の蛍光印刷ではかなり紫に近いになっています。
おそらく最初のデータからそのまま入稿していたとすると、かなり色が浅い仕上がりになっていたはずなので、蛍光インクの特色を活かせていなかったことでしょう。カラーチャートを取り寄せていたからこそできた配色ですね。
用紙はヌーボー180kgを選択。
少し紙の質感の残る用紙で、ベタも綺麗に出ていました。
ちなみにこちらの蛍光インク、ブラックライトに反応するらしいということでやってみました。
ご覧の通り、緑のところを照らすと綺麗に光っています!
ぱっと見あまり違いが目立たない衣服のピンクとオレンジの部分も、ブラックライトで照らすとドット部分が浮き出たりと、色味によってライトを当てた時の見え方が違うので、これも計算して作れば面白い印刷物ができあがりそうです。
奥が深そうな蛍光デジタル印刷。可能性も無限大
今回の価格は、ヌーボー180kg、B5サイズ2枚で910円(税込)+配送料660円で合計1,760円でした。
通常のデジタル印刷と比較するとかなりお値段は張りますが、蛍光CMYKのインクが使用できるのが珍しい上、仮に今回のように何色も使用しての蛍光印刷は小ロットでは到底刷れないことを考えると一概にお高いとは言えないと思います。
何より、フルカラーで蛍光色が作れること自体が面白かったです。
ちなみに、同じ蛍光印刷でも名刺商品は配送料が無料。
と一般的な名刺商品の価格とあまり変わらない程度の価格設定なので、ちょっと試してみたい!という場合にはそちらも良さそう。
また、今回のデータは「擬似特色印刷」のような雰囲気で作成してみたかったので、敢えてベタ塗りメインでデータを作成しましたが、CMYKデータをそのまま利用できる…ということは、グラデーションやぼかし、写真なども出力してもらえるはず…なので、そのようなデータの仕上がりも気になるところですね。
データ作成時から試行錯誤が面白い名刺21の蛍光印刷。気になった方はまずはカラーチャートをお取り寄せしてみませんか?