アドプリントで作成!フレークシール

文房具店や雑貨店でもよく販売されている、1枚1枚が型抜きされたフレークシール。かわいいですよね!

そんなフレークシールが、シール印刷で有名なアドプリントで作成できるということで、実際に注文してみました。

フレークシールの入稿方法は?どんな用紙が使える?

アドプリントのフレークシールの仕様は以下の通りです。

入稿データ 一般入稿PDFカット線必須
最小ロット 1枚〜
価格 300 x 300mm 1枚 5,984円~
(300 X 300mmの1シートにデザインを自由に配置可能)
対応サイズ 最小 20x20mm
最大 302x438mm
取扱用紙
  • ・アート紙ラベル
  • ・クラフトラベル
  • ・つや消し銀PET
  • ・透明PET
  • ・ユポ紙
  • ・つや有り金PET
  • ・つや有り銀PET
後加工
  • ・PP加工 (ツヤPP/マットPP)…クラフトラベルを除くすべての用紙で可能
  • ・部分ニス加工 (透明厚盛り)…アート紙ラベルのみ可能
  • ・白印刷…クラフトラベル、つや消し銀PET、透明PET、つや有り金PET、つや有り銀PETのみ可能
  • ・バリアブル印刷 (ナンバリング)…すべての用紙で可能
納期 受付完了日の翌営業日から約3営業日目の発送(土日祝は営業日カウントなし)
1,000枚を超える大量注文の場合、受付完了日の翌営業日から最大約5営業日目の発送となる可能性あり

最小裁断サイズが 20 x 20mm ~ 最大裁断サイズは302 x 438mm。1デザイン向きの小さめのサイズから、複数デザインが配置できるA3サイズに近いサイズまで、幅広く作成可能のようですね。

アドプリントのデジタル印刷シールは、注文する際にブラウザ上でデザインが可能なものと、一般入稿のものとがありますが、こちらの商品はカット線必須のPDFデータの一般入稿。専用ソフトを持っている方向けですね。

データの用紙設定

今回はillustratorでデータを作成します。
テンプレートなどはなく、規格サイズ内の希望の台紙サイズに<四方2mmずつの塗りたしを足したサイズでデータを作成します。

例えば、仕上がりサイズが150mm x 150mmなら、作業サイズは154mm x 154mmになります。

入稿データは1デザインにつき1つで、同一のアートボード内でレイヤーを以下の通りに分けます。

  • 実際にプリントするデータを配置した[印刷]レイヤー
  • カット線指示の[カット]レイヤー

(透明PET、つや有り金PET、つや有り銀PET、つや消し銀PET、クラフトラベル選択時)

  • 白印刷指定の[ホワイト]レイヤー

(オプション選択時)

  • 部分ニス加工指定の[部分ニス加工]レイヤー

[印刷]レイヤー

まずはこちらが印刷レイヤー。今回は複数デザインを配置しています。
カラーはCMYKで作成します!

[カット]レイヤー

カットラインは線(Stroke)で、カラーは単色M:100%、線幅は1ptで作成します。
最小裁断サイズは20mm x 20mmなので、1つのカットのサイズはそれ以上の大きさで作成しています。

カット線レイヤー

また、作成にあたり複数のデザインを配置する場合は

  • カットラインとカットラインの間隔は最小5mm以上離して配置
  • デザインとカットラインの間に余白を入れたい場合は2mm以上の間隔をあけて配置

というポイントがあるので注意!

カットライン説明

[ホワイト]レイヤー

今回は白インク指定も使います。白インクを重ねるところにはホワイト用のレイヤーを作ります。
カラーはK:100%1色で作成します。

部分ニス加工を指定する場合にも、同様にK100%で指定します。

ホワイトレイヤー

あとはPDFファイルとして保存してデータ作成完了です。

【PDFファイル保存時】
Adobe PDFプリセット(A):プレス品質を選択
互換性のある形式(C):Acrobat6 (PDF1.5)を選択
オプション:上位レベルのレイヤーからAcrobat レイヤーを作成(L)項目にチェック

注文方法

注文はフレークシールのページから

フレークシール注文画面

注文方法は、フレークシールの画面で用紙・サイズ・印刷数量・デザイン件数を入力。オプションを選択し、ピンク色の「一般入稿PDFカット線必須」ボタンから、該当ファイルを選択してカートに入れ、注文するだけ。

尚、つや有り金PET、つや有り銀PETは白印刷ありが基本だそうで、最初から選択された状態となっているのですが、一応希望する場合は「白印刷」を選択するほうが良いそうです。

今回は複数デザインのカットを1枚に配置しているので、「作業サイズ」は全てのデザインを配置したシートのサイズを入力し、残りの印刷数量と「デザイン件数」=入稿するシートの枚数を入力しました。デザインが1個の場合は、デザイン1個の仕上がりサイズと印刷件数を入力すればOKです。

ちなみに初期値では印刷数量が「100枚」になっていますが、プルダウンから「数量直接入力」を選択すると1枚から注文が可能です。

「デザイン件数」はデザインカットを配置したシートの件数。

このように、フレークシールの大きな特徴となるのが、1シートに複数のデザインのカットを配置できるということ。
1シートに複数のデザインを配置してもデザインカットごとに切り抜かれるので、複数件数のデザインのシールを1枚ずつ注文するのと実質同じになります。

例えば、50x50mmサイズの10種類のデザインのシールを1枚ずつ作成したい場合、仮に通常のシールのようにデザインごとにデータを作成した場合、
仕上がりサイズ:50×50mm、印刷数量:1枚、デザイン件数:10件で注文、合計価格は59,840円となりますが、10種類のデザインカットを1つのシートに配置したデータで注文すれば良いので、仮にA4サイズのシートに配置したと考えると、
仕上がりサイズ:210x297mm、印刷数量:1枚、デザイン件数:1件で注文することで合計金額は5,984円
となり、同じ数量のシールを作成しても金額が全く変わってきます。

データの注文方法と価格の違い
フレークシールで複数のデザインを注文される場合にはぜひ参考にしてください。
ちなみに製作時にはデザインを配置したシートごとにまとめて包装してくれます。

支払い方法
銀行振込・代金引換・コンビニ決済・ATM決済・クレジットカード・銀行ネット決済・仮装口座・請求書後払い(法人・個人事業主向け)
配送料
500円もしくは600円。地域によって変動(購入金額1万円以上の場合は送料無料(中継料は別途発生))

データ修正!

注文から約1時間後、早くもデータチェックが終わりメールが届きました!どうやら作成したカットラインが複雑すぎたようです。

届いたメールには実際のラインについて具体的なアドバイスがあり親切…!
見るからにアンカーポイントが多すぎたので…

カットライン修正指示

なるべく滑らかになるように修正しました!

カットライン修正済み

データを修正したら、メールに返信する形で入稿し直し、無事OKが出てデータ確定。
レスポンスはとてもスムーズでした。

アドプリントのフレークシール

商品が到着!

データ確定から週末を挟んで4日後に東京から商品が発送され、その3日後に佐川急便で九州に届きました。

不安だったカットラインも綺麗にフルカットしてあって可愛らしい!
商品ごとに分かれて梱包してあり、更にロットごとにPP袋に入れてシールが小分けにしてあります。

アドプリントフレークシール

今回は「つや有り金PET」と「クラフトラベル」の2種類で作成。
クラフトラベルの方は、同一シート内に同じデザインでホワイトインクを指定したものと、指定しなかったものの2パターンを作成しました。

全てデザイン部分は同じ色のデータですが、シートによって若干色味が違いますね。

シール比較

つやあり金PET

まずはゴールド「つやあり金PET」から。
光沢感があり、ピカピカの素材です!ホワイトインクがなかったらもっと下地が出た色になると思いますが、今回はイラストカットの部分に合わせてホワイトインクを重ねているので、イラストの色味がはっきり出ています。それでも若干素材の色が出るのか、実際のデータよりは黄色く見えます。

PET素材なので、剥がしてみると裏面は鏡のようにツヤツヤです。耐水で耐久性もあるので化粧ラベルなどに向いています。

ゴールドシール裏面

クラフトシールの仕上がり。ホワイトインクの有無でどう違う?

続いてクラフトラベルのシールです。
57gと用紙自体は薄めですが、ステッカーという用途を考えるとゴワつかずに使いやすそうな厚さ。

例えば上のニワトリのシールの場合は右→白インクあり、左→白インクなし。左下のトラのシールでは、左→白インクあり、右→白インクなしです。
ご覧の通り、白いインクが重ねてない方は、台紙そのものの色が出ており、白インクを重ねてあるものは、白地にカラーインクを乗せたように仕上がっています。

白インクを重ねたものは、ブラウザで見た色味に近いというよりは、白インクの下地分若干全体的に白っぽくなっている印象。インクに若干ツヤがあるので、カラー部分がツヤっとした雰囲気になっています。

かなりはっきりと綺麗に白が出ているので、クラフト紙+白インクのみのデザインなども映えそうだなと感じました。

白インクありと白インクなし

裏の接着面はこんなかんじ。

クラフトシール裏面

まとめ

取扱用紙も多く、用途に合わせて用紙を選べるのも嬉しいところ。

型抜き線が必要なのでデータ作成に不慣れな場合は少し難易度が高めではありますが、四角や丸などの既定の形ではないフリーカットの商品なのでオリジナル感は抜群!白印刷や部分ニス加工など利用できるオプションも多いので、凝ったフレークシールを作成することができそうです。

アドプリントのフレークシール