印刷のコストダウンについては、輪転機による印刷効率の向上やプリプレス工程の簡略化でかなり底値に近いレベルにまで達している。
そんな中、更なるコストダウンの方法として、プリプレス工程でどうしても人手を介さなければならない部分を中国で請け負う流れが加速化している。
先日開催されたPAGE2008にも、中国にてプリプレスを請負っているいくつかの企業が出展している。

「切り抜き1点60円」を前面に押し出す「中国DTP」(有限会社大六印刷。60円は作業時間6分以内の簡単な切抜きの場合。利用には月額1800円の基本料金が別途必要)や、約150人のスタッフ(2008年1月1日現在)の労働力を活用し並行大量処理を行う「大連BPOセンター」(株式会社デジタルプレス)等だ。

プリプレスのコストダウンと効率化を図る流れは今後も続いてゆきそうだ。請負国は当面中国、その後は更に人件費の安いベトナムなどのアジア諸国に流れてゆくことが考えられる。