印刷物につけることのできる環境保護マークはいくつもありますが、大抵はデザインから内容が想像できるものです。しかしながら今回取り上げるクリオネマークは、印刷と何の関りがあるのか正直分かり辛い。水族館などでおなじみのクリオネが結構リアルに描かれています。クリオネの左上には、よく見ると”clean Air clean Water”と書いてあります。デザインの由来を調べてみると「流氷の天使と呼ばれ、オホーツク海のきれいな水に生息するクリオネをベースに図案化」したものだそうです。なるほど、何やら崇高な理念があるのかもしれません。

今回はこの環境保護印刷マーク(クリオネマーク)についてしらべてみました。

クリオネマーク

clionemark

環境保護印刷マーク(クリオネマーク)とは?

環境保護印刷マーク(クリオネマーク)はE3PA環境保護印刷推進協議会が主体となって認証・運営されています。E3PA(Eco-Printing Preservation Promotion Association)すなわち環境保護印刷推進協議会は、印刷会社で組織する印刷業界における任意団体です。そしてクリオネマークは、”clean Air clean Water”が示すように、印刷物の生産工程において「空気」と「水」を汚さない事を主眼に置いた認証マークです。
環境保護印刷推進協議会が定めた印刷生産に必要な基準をクリアし、かつ環境保護印刷推進協議会の審査を受け会員となった企業が使用することができます。
「枚葉オフセット印刷」と「オフセット輪転印刷」の区別があり、それぞれ「ゴールドプラス」「ゴールド」「シルバー」に分かれています。

印刷物に環境保護印刷マーク(クリオネマーク)を付けるには?

クリオネマークの目的は、”製版・印刷企業はもとより、それらを生産するための資機材・技術・製品を提供する企業を含む、印刷業界全体の環境への意識を高めることを目標としています”と記載されています。つまり印刷業界内での意識向上を目的としたものでエンドクライアント向けのものではないようです。

環境保護印刷マーク(クリオネマーク)を付けることができる印刷通販

印刷業界内での意識向上のためのマークであるため、印刷通販でオーダーしたエンドクライアント向けの印刷物にこのマークを付けることはできません。
しかしながら印刷通販の中にも環境問題に積極的に取り組んでいる企業があり、印刷通販WAVE(ウェーブ)は最高ステータスの「クリオネマークゴールドプラス」を取得しています。こうした印刷通販を選択することで、環境保護に貢献することはできそうです。

ウェーブのクリオネマーク説明ページ

関連リンク

1. E3PA環境保護印刷推進委員会
2. 環境省 環境ラベル等データベース 環境保護印刷認証制度