友達と環境問題を論じている間に「油を自作できないか」という話が持ち上がったことがありました。生活の中で油や蝋は必須のもので、それを自作できたらかなりエコです。子供向けの絵本『つくってあそぼう-油の絵本-』を読みながら、菜種、椿、ごま…と油の原料を物色していく中で一番エコだと思ったのが「米ぬか」でした。米ぬかは手に入りやすく、身近でもたくさん廃棄されているのを知っていたからです。

先日、植物油インキマークについての記事を書きましたが、私はインキ油についても日本で一番エコなのは米ぬか油なのではないかと目星をつけました。そして調べてみると、植物油インキマークとは別に米ぬかインキを使用していることを証明する「ライスマーク」というものが存在しました。

今回はこのライスマークの意味と、印刷物にライスマークを付ける方法をしらべてみました。

ライスマークとは?

ライスマークはライスインキ(米ぬか油インキ)を使用した印刷物に付与できる環境マーク。植物油インキマークでは、何の植物を使っているか原料までは分からないのに対し、ライスマークでは米ぬか油を使用している事が明確になります。
米ぬか以外の植物油インキの原料である大豆油、亜麻仁油、桐油、ヤシ油、パーム油などの多くは海外からの輸入であるため輸送マイレージ(CO2排出量)が大きいというデメリットがあります。その点ライスインキは国産の米ぬかから精油されるため輸送マイレージも低く抑えられます。

ライスマーク

ライスマーク

印刷物にライスマークを付けるには?

ライスインキは、輸送マイレージ低減、地産地消の推進、食物の確保、廃棄物削減などを目指して開発されたものです。ライスマークは指定されたライスインキで印刷した印刷物に添付が可能です。オフセット枚葉インキ、オフセット輪転インキ、UV硬化型インキ、グラビアインキ、フレキソインキなどに幅広く対応。ライスマークのロゴデータはライスインキ開発元のサンエー印刷が主催するライスインキ・コンソーシアムのウェブサイトからダウンロードすることができます。

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