STUDIO.ZOK クリエイター
STUDIO.ZOK クリエイター
滝上さんはデザイナーでありながら、studio.zokという陶製のインテリア雑貨ブランドも展開している。将来は、食器、照明、内装、メニュー表やロゴなど含めカフェ等を丸ごとプロデュースする仕事をしたいと語ってくれた。
土で作ったインテリア雑貨のブランドです。僕はずっと商業デザインをやっているので商品化してきちんと使っていただけるものを作っています。陶芸というと食器のイメージが強いですが、枠にとらわれずに土モノをインテリアとしてのファッションの一部として実生活の中に幅広く取り入れることを目指して活動しています。
デザイナーとしてはCI(Corporate Identity) デザインに非常に興味がありますが、その研究実践も兼ねてstudio.zokをセルフプロデュースしてみようと考えました。
陶芸の世界では認められるまでに10年かかるとも言われていますが、おかげさまで最近では共感してくださった店舗に置いていただけるようになってきました。名古屋のKitowaさんやmakemydayさんで手に取っていただけます。
先にも述べたようにグラフィックのCIデザインに興味があったのが始まりです。家が窯元なので窯や轆轤、広い作業場を使わせてもらえる環境がありました。なので「いっそ全て自分で作ってしまえ」と思ったのがきっかけですね。自分の人生に挑戦をしてみたい!やらない後悔をしたくないと思ったので、一から始めました。
両親はものづくりが好きで、結婚して二人で陶芸をはじめたと聞いています。ものづくりで、しかも陶芸で生計をたてるというのは大変だったと思います。今思えば、昔は裕福ではありませんでした。もちろん、それが嫌では全くなかったです。そんな中で窯などの設備を整え、姉弟2人を大学まで行かせてくれたことに感謝しています。僕はそんな両親の背中をみて育ったので自然に「創り出す」ということに興味を持ち独立を考えるようになりました。
そして母は、冗談かわかりませんけれど、僕に「陶芸は勧めない」などと言ったりしてましたね。
ただ、僕はアーティストではなくデザイナーだという思いが強いので「陶芸家」になったつもりはないんです。
それよりも、デザイナーとして一つのブランドを軌道に乗せた経験や、土という表現手法を手に入れたことの方が大きいと感じています。もちろん、まだまだなんですけど。
印刷通販を使うことが多いですが、僕の場合、選択基準は価格ではないです。グラフィックや、レトロ印刷、ハグルマ封筒などをよく使います。他にも使ったことのある印刷通販はあるのですが、納得行くレベルに達していなかったところもありました。紙の種類や、色味の安定性、表現手法の多様性で選んでいます。手触りや風合いを大事にしたい。活版印刷や厚紙や段ボールなども面白いですね。
長所は短所かもしれないですけど、真面目です。常に仕事が頭にある。
「どうやったら面白くなる?」「どうやったら喜んでもらえる?」「これはどうやって作るんだろう?」・・・どうやったら、どうやったら、ってそればかり。
今までの実績やスキルを活かして、カフェなどの店舗をトータルプロデュースしたいです。照明、食器、内装、グラフィックなどすべて。そんな夢が見られるようになったのも、土という表現手法を学んだからです。
社名
:
STUDIO.ZOK
所在地
:
愛知県
氏名
:
滝上 玄野
連絡先
:
info@studio-zok.com
運営者のコメント
インタビューを終えて身の周りを眺めてみると、陶製のものや手作りのものはとても少なかったです。デザイナーとしてのスキルがあるからこそリーズナブルに、日常使いできる陶製品ができるのだと思います。有難いです。どの商品もカワイくて欲しくなります!そして滝上さんのプロデュースしたカフェができたら行ってみたいです。
2015年01月27日