MEME PAPER は折パンフレットや中綴じ冊子のオンラインデザインが可能な印刷通販。これは興味深いサービス、早速レポートして参ります。
商品名 | : | A4 8ページパンフレット |
部数 | : | 5部 |
納期 | : | 1日 |
オプション | : | 特急仕上げ |
注文金額 | : | 3,420円(送料・税込み) |
<良かった点>
・リーフレット(2つ折り)、パンフレット(8?36頁)をオンラインでデザイン・印刷発注ができる。
・デザインが非常に洗練されている。作例が豊富でイメージが湧きやすい。
・1部から印刷発注できるため在庫を持つ必要がない。
<改善して欲しい点>
・作成したデザインには3ヶ月の編集期限がある。編集期限切れに注意が必要。
オンラインデザインは、ビスタプリントなどが以前からサービス提供してきましたが、なかなか爆発的な普及とはいかない状況でした。「オンラインデザインはしっくりこない。やっぱりデザイナーさんに依頼しよう。」という方が多かったのではと思います。印刷業界では「日本にはオンラインデザインは根付かない」とまで言われていました。
そんな中誕生した、MEME PAER(ミームペーパー)という日本発のサービス。
折りパンフや中綴じ冊子専門のオンラインデザイン機能を備えています。
フォトブック大手の Photoback と同じコンテンツワークス株式会社が運営しているそうで、従来の「印刷通販」とは少し違ったアプローチです。
まず、サイトのつくりがいわゆる「印刷通販」とはかなり違います。コンテンツワークスは個人向けサービスから出発しているので、かなりユーザーフレンドリーな印象です。
スマホでも作成OKとのこと。スマホから見るとこのような感じです。むしろスマホからの方が見やすい。
今回は残念ながら、写真がパソコン上にあるのでパソコンから作成します。
商品ラインナップはA4・A5パンフレット(8~36頁)とA4・A5リーフレット(2つ折り)のみ。
パンフレットは1冊から、リーフレットは10部から作成が可能です。
シンプルで分かりやすい反面、ユーザーの自由度はあまりありません。
商品数は限定されており、また紙質も1種類のみで変更はできません。
事前に会員登録を済ませておくと、作成がスムーズです。
今回はA4×8頁のパンフレットを作ります。
MEME PAPER には写真が映えそうなデザインテンプレートが100種類以上あります。
テンプレートそれ自体にデザイン要素はなく、写真や文字のレイアウトだけが違うイメージです。
驚きです。今までのオンラインデザインテンプレートにこういうコンセプトで統一された世界観は見たことがありません。
大抵デザイン要素や曲線、ワンポイント・・・ごちゃごちゃと入っていました。そしてそれが逆に「何か違うな」と思う原因だったように思います。
MEME PAPERでは余計なデザイン要素がない代わりに、写真の配置やテキストとのバランス、白場の作り方にはかなり精緻なものを感じました。
「ショップ」「イベント」「コミュニティ」「ビジネス」「作品・アート」「趣味・その他」というカテゴリ分類からも見て取れる通り、写真とテキストの組み合わせで魅せるパンフレットに向いています。
逆に写真素材がない場合は向かないサービスでもあります。
今回はイベント開催報告ですのでイベント写真が素材としてあります。さっそく作り始めてみます。
レイアウトは途中で差し替えながら作れるので、テンプレートは最初どれを選んでも大丈夫かと思いました。
もちろん最初から完成イメージに近いテンプレートを選んだほうがイメージが湧きやすいです。
今回はイベント関連のテンプレートをチョイスして進めます。
テンプレートを選んだら、写真を配置していきます。
画面左上の「写真を追加 」を選択。最初のページだけではなく、冊子で使う予定のある写真はすべて追加しておくと後のレイアウトが楽です。
編集画面上で写真の移動・拡大・回転ができるので大抵の場合、撮ったままの写真で大丈夫です。
スタンプ追加やぼかしなど上記以外の写真加工を加える場合は、登録前に加工をしておきます。
入力フィールドをクリックすると「本文 (620文字程度 / 20行)」のように推奨文字数が表示されますので、それに合わせてテキストを準備します。
プレビュー画面では文字が小さく読みづらいので、事前にある程度下書きをしておいたものをコピー&ペーストするのが楽です。
フォントカラー(白・黒)、フォント(10種類程度)、文字の配置(右寄せ・中央揃え・左寄せ)を選択します。
文字の大きさやフォントカラーに制限が多く、また文字数も決められてしまっています。自由度を高くすると全体のバランスが崩れてゆくので、仕上がりの美しさを保つ意味ではやはりこのように制限のある形がよいのかもしれません。
編集しているうちに、選択したテンプレートを変えたくなることがあります。
その場合も、見開き単位で臨機応変に入れ替えることができます。編集画面の下に表示されているレイアウトをクリックするだけで変更したイメージが表示されます。
個人的にはこの作業がとっても面白い。ぴったりくるレイアウトを探します。
また、途中でページが足りなくなったり、逆に余ったりということも往々にして起こります。
そんな時は左下の「ページ追加・削除」から操作できます。
複数人で分担して編集することができるようなので、編集データを配布して他の人にも手伝ったもらうことにしました。
自分の文の編集が終わったら、「編集内容を確認する」を押します。確認ページの下部に「編集データを配る」というテキストリンクがありますのでこちらをクリック。
「保護パスワードの設定」から好きなパスワードを入れて、一般の人からは見えないようにします。
「配布を許可する」を押すと編集データ配布用のURLが生成されます。
このURLとパスワードを共同編集者のかたにメールやメッセンジャーで伝えて準備完了。配布したデータの編集期限は1週間。
どのような形で見えるのか、URLを受け取った側から確認してもらいました。
文字の直し、写真の差し替えもちゃんとできるようです。
さて、すべてのページの編集が終わったら、印刷の前に確認用PDFでみんなに校正してもらうと間違いが少ないと思います。
その際は、先ほどの「編集内容を確認する」のページに進み、「プレビューをダウンロードして確認」をクリック。
サンプルのPDFを見てもらうことができます。写真の解像度実際より落としてあります。
しっかり作ったつもりでも 誤字脱字、やはり指摘がありました。
校正を反映して発注へ。「編集内容を確認する」のページから「購入画面へ進む」へ。
本当に1冊ずつ頼めるのですね~ 今回は5部頼みます。
そして、通常は5営業日発送のところ、特急料金を1冊100円追加して一日仕上げにします。
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冊子価格 :600円 +税 × 5冊
一日仕上げ料:100円+税 × 5冊
送料:500円+税
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合計:4,320円(送料・消費税込み)
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ちなみに印刷せずに編集データだけ購入することができるようです。
PDFデータを購入して他の印刷通販で印刷する方がいらっしゃるからですね。
MEME PAPER はオンデマンド印刷ですので数千部、数万部となるとオフセット印刷に対応している他の印刷通販で印刷したほうがお安くなります。
現在、グラフィック、ラクスル、プリントネット などの大手印刷通販会社への入稿手順の解説があります。
今回、特急仕上げを選択しました。
発注しようと思った日に編集が収まらず、日付をまたいで夜中の1時25分に発注。
発注: 9月26日 1:25 ←発注したのは夜中。
発送: 9月26日 20:50 ←発送メールが届いたのが当日の夜。
1日仕上げオプションをつけていて良かったです!実際には当日のうちに発送していただけたようです。
そして翌27日午前中に配送されました。
実際に送られてきた冊子を見てみます!
素人写真で作ったものですが、マットな質感でとても良い雰囲気です。
デザイナーを入れていないのに、素人編集なのに、全くチープな感じがしません。
中面のレイアウトも、しっくりきています。
作った冊子は公開設定にするとSNSでシェアすることもできます。
今回MEME PAPERを試してみての感想ですが・・・オンラインのデザインツールでこのクオリティの冊子が作れるというのは驚きです。
従来のオンラインデザインに失望していた方も、これはぜひ試していただきたい。
印刷通販に、オンラインデザインの新しい波が来ていると感じました。
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2017年09月29日