デザイナー・インタビュー
Vol.5

DTP・エディトリアルデザイナー

原沢 もも さん

ぶアツい冊子もてきぱきこなす組版職人。「気遣い」で独立15年。

ぶアツい冊子をひたすら組版していくのが好きというエディトリアルデザイナーの原沢ももさん。常に大量のページ数を裁いているからこその「気遣い」が評価され、独立後15年。フリーランサーの組版職人という珍しいお仕事の形態について楽しそうに語ってくれた。

”エディトリアルデザイナー”という仕事はどういうものでしょうか?

一般的ないい方でいうと”DTPクリエイター”などの言い方になるのですが、冊子ものの組版が好きなので”エディトリアルデザイナー”の方が分かりやすいかと。作っているものは書籍や、事業報告書、CSRの報告書などが多いです。

組版とは、具体的には?

ライターさんから受領したテキスト原稿をIndesignなどの組版ソフトに流し込んで、タイトルの書式指定をしたり、図表を作成したり、画像の配置指定をしたり、ルビの設定をしたり。そういう組版です。表紙デザインやタイトルデザインまで行うこともありますが、支給されたデザインに基づいて組版だけをすることもあります。csrなどは制作会社側のデザイナーがフォーマットを作り、それを渡して貰うのが多く、それを元に80頁近くのものを組み込んでいきます。前年データの流用もあるので、それを今年版にするなどの処理もあります。オペレーター的な仕事です。

単にオペレーター的な仕事であれば、なぜ独立後長く成功されているのでしょう?

よく「早い」とは言われますね、納期より早く終わってしまい前倒し提出することが多いです。修正作業をしながら中身を読んでしまう方なので、文言の統一がされていなかったり掲載内容に不整合があるなど校正で漏れているところをよく見つけます。あとは扱いやすいデータを作るというところですね。デザイン学校から印刷会社でDTPオペレーターをやっているので、印刷にかけらないないようなフォントを使わないとか、クライアントのソフトのバージョンに合わせて作業してあげるなど。地図ひとつ作るにしても、きちんと「道路」「建物」「テキスト」といったレイヤーを分けてあげるとか。レイヤーが適切に分かれていないと、修正の時に大変な思いをしますから。そういう「気遣い」ができるかどうかは経験です。お取引先さんには「原沢さんにデータを預けたら扱いやすくなってかえってくる」と言われます。100ページもあるぶアツい冊子になると、組版作業を開始してから納品まで半年はかかります。原稿がすべてそろわないうちに組版を開始して、後から追加原稿が来たり、修正が大量に入るのが通常です。追加原稿や修正が入ることをはじめから考慮にいれないといけません。多いときには4本ぐらい冊子ものを抱えていますので、効率性重視です。

追加原稿や修正がたくさん、気が狂いそうですね。

いえ、私、修正も好きなんですよ(笑)。みんな嫌がりますけど私はなぜか好きなので、お取引先さんからもこの仕事が天職だって言われたことがあります。
もちろん販促物のデザインなども手掛けますが、デザインがスムーズにすすまないと「修正作業だけやっていたい!」と思ったりします。一方で修正作業を続けていても「デザインをやりたい」とは思いません。デザイナーでは無く、組版職人としての価値を上げるためにデザインを併せてやっているのだと私は思っています。創るより作る方が合っているようです。

フリーランスで組版中心にお仕事されているのは珍しいのでは?

珍しいです。デザイナー仲間にもいないし…私の知ってる限り、私ともう一人だけです。組版作業は出版社の社内でやるのが通常なのですが、私が続けていけているということは意外とアウトソースにもニーズがあったのですよね。

印刷物の出荷額が減っている中で不安はありませんか?

デザイナー仲間ともよく話をしているのですが、紙の書籍はなくなりません。WEBはなんでもできる分難しいですよね。受け手の環境をすべて考慮しようとすると、中途半端なデザインになってしまう。紙は強制的に環境を固定してしまうのでデザインの完成度が高められますし、パラパラめくれる感じは何物にも代え難いです。

当社サイトと当社iPhoneアプリ『印刷の価格』を使っていただいているようで、ありがとうございます。手前味噌ですがアプリ便利じゃないですか?

iPhoneアプリ便利なんですけど、iPod touchで使っているとwi-fiがつながってないと見られないのでちょっと不便。iPhoneで使っている方はいいと思いますが。

・・・失礼しました。気を取り直して、印刷通販はどこを使われてますか?

プリントパック東京カラー印刷やオノウエ印刷さんなどです。お客さんから指定があった場合しか使いません。私がどこのサイトを使うか選んでいるわけではないのですが、自分が選ぶとしたら、サポートスタッフのレベルが高く臨機応変に対応してくれるところがいいです。サポートスタッフさんがたくさんいて情報共有ができていなかったり、ちょっと「バイトの子かな?」と思うような人が出ると不安になります。ポストカードや冊子の印刷で使ったことがありますが、冊子は裏写りしもてなかったし、よくありがちな印刷時にローラーに汚れなどがついていたりという事も今までありません。色が極端に赤かったり青かったりもないです。印刷会社で勤務していた私から見ても、品質は問題ないと思います。

貴重なお話をありがとうございました!

原沢さんへのご相談はこちらから

社名

Home Office Momo

所在地

東京都文京区湯島

氏名

原沢 もも

連絡先

hom(あっとまーく)watelier.info

運営者のコメント

「地味な仕事です!」とニコニコしながらお話をされるお姿から、本当にこの仕事が好きで誇りを持ってやられているんだということが分かりました。とても穏やかで中立的な語り口調で、組版についていろいろと教えていただき聞いていて腑に落ちました。ぶアツい冊子を作るときはお願いしたいと思います!

2013年11月18日

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