印刷通販グラフィックの「テンプレートメーカー」を使ってみる!

印刷通販グラフィック テンプレートメーカー

印刷通販グラフィック テンプレートメーカー

みなさん、印刷物のトンボ作成どうしていますか?
web画像では不要。しかし印刷物の作成の時にはほぼ必要になるのが、トンボなどの加工指定の作成。A4チラシや名刺などといった1枚のものならまだしも、折り・穴あけなどの特殊加工が必要なものは結構骨が折れる…ということもあるのではないでしょうか?

今回は、そんな作業の救世主となるかもしれない!Illustrator上で希望サイズの印刷用テンプレートがオリジナル作成できる「印刷テンプレート自動作成ツール」、印刷通販のグラフィックの「テンプレートメーカー」を使ってみました!

対応環境はMacおよびWindowsAdobe IllustratorCCで使用できます!

グラフィック「テンプレートメーカー」

<初回のみ>プラグインをインストールしよう

というわけでまずは、テンプレートメーカーのページから無料の専用プラグインをダウンロードします。
自分の環境に合ったものを選びましょう。
尚、プラグインのダウンロードと設定は初回のみの作業です。

クリックするとダウンロードが開始されるので、zipファイルを解凍して「Installer.app(Windowsの場合はSetup.exe)」をダブルクリックして、インストーラーを起動しましょう。

プラグインが立ち上がったら「開始」をクリック。
尚、この時Illustratorを起動している場合は終了しておきましょう。

テンプレートメーカー

テンプレートメーカー

インストール先を指定して「続行」していきます。

インストーラ

ディスクを確認して「続行」

設定するIllustrator(以下イラレ)のバージョンを選んで「インストール」をクリック。

インストーラ

「インストール」をクリック

これで初回のインストールは完了です。

グラフィック「テンプレートメーカー」

色々なテンプレートを作ってみよう

まずは使ってみよう!ベーシックなA4チラシサイズ(両面)を作る

それでは早速使ってみましょう!
イラレを立ち上げて「ウィンドウ」>「グラフィックテンプレート作成をクリックをすることで起動できます。

「ウィンドウ」>「グラフィックテンプレート作成」

「ウィンドウ」>「グラフィックテンプレート作成」

こちらが起動したウィンドウです。
作成したい印刷物の種類、サイズ、用紙向き、加工の有無とカラー(RGB印刷オプション選択時に使用)を選ぶことができます。

まずはそのまま、チラシ・ポスター/A4タテ/両面で作ってみましょう。
「テンプレートを作成する」をクリック。

グラフィックテンプレート作成

グラフィックテンプレート作成

すると、テンプレートを保存する画面になるので、保存場所を指定して「保存」をクリックしましょう。

保存画面

保存画面

これでテンプレートが作成されました!手軽!!

テンプレートの完成

テンプレートの完成!

先程の保存先にもフォルダが作られています。

フォルダの中身

フォルダの中身

両面印刷だと表面と裏面、それぞれのファイルが作成されるようです。
生成されたファイルには、トンボとデータを配置するレイアウトファイルの他、テンプレートの注意点も記載されています。

サイトから探す手間がなく、Illustratorから直接テンプレートを作れちゃうということですね!

対応している商品は以下の通り。
スタンダードな印刷物は一通り揃っている印象です。

今回作成したチラシ・フライヤーだけでも、A0から短冊型など多様なサイズがプルダウンから選択OK。
もちろん、サイズのカスタムもできるので任意のサイズで作成できます

A4サイズに折加工+ミシン目加工の指定を追加してみる

これだけでも手間がないのですが、なんと言っても注目したいのが「加工を追加する」という項目があることです!印刷物を作成するときに筆者が「手間が掛かるなー」と思ってしまうのが、スジ入れやミシン目などの追加加工の指定です。色々計算しながらするの、若干面倒なんですよね…。

というわけで試しに「A4片面用紙(縦)の半分の場所に印刷面を表にして折り加工。下4分の1のところには1本ミシン目を入れる」という想定で作ってみましょう。

まずA4設定はそのままに、

  • 裏面は作成しない
  • 加工を追加する

にチェックを入れます。
すると希望の加工の選択が表示されるので、

  • 「折り」→「二つ折」
  • 「ミシン」→「1本」

で指定を入れます。

設定

設定

加工項目横の、オレンジ色の「詳細指定」をクリックででそれぞれの詳細を指定していきます。

まずは折り加工から。
今回の「二つ折」だと、長辺折り短辺折り、表紙面の他、折の山の向きまで指定できます!
これは便利!

折加工の指定

折加工の指定

続いてミシン目です。ミシン目の本数と向きが指定できます。
加工位置はテンプレート上で調整するようですね。

ミシン目の指定

ミシン目の指定

そして「テンプレートを作成する」をクリックして保存すると…Illustratorのファイルが作成されました!

この時点では、ミシン目位置と折り加工の位置が重なっていますが、ミシン目の方は「加工位置はテンプレートで指定してください」とあったので、調整しましょう。

折加工+ミシン目ファイル

折加工+ミシン目ファイル

各加工指定は、加工ごとにグループ化されているので、それを任意の場所に移動させればOKです。
これで希望のテンプレートが完成!

1回作成してしまえば使い回しできちゃいます。

ミシン目加工を移動させました

ミシン目加工を移動させました

折りパンフレットテンプレートを作るときの注意点

一点、筆者が間違えそうになったのが、折りパンフレットを作成する場合のクリエイト方法

A4をベースとした三つ折りなどを希望の場合は「チラシ・ポスター」の加工の追加から「観音開き」などの加工を選びましょう。(折り方向はサイトを参照)

「チラシ・ポスター」の場合

「チラシ・ポスター」の場合

A4サイズを折った折りパンフレットのテンプレートが作れます。

「チラシ・ポスター」の場合

「チラシ・ポスター」の場合

「折りパンフレット」から作成すると、仕上がりサイズがA4などの、比較的大きな折りパンフレットの作成になります。

「折りパンフレット」の場合

「折りパンフレット」の場合

背表紙作成が楽々!無線綴じ冊子印刷にはもってこい!

様々な商品の中から、特にこれは活用できそう!と思ったのが無線綴じ冊子です。
無線綴じ冊子を作成されたことがある方なら、そのややこしさがお分かりかと思いますが、無線綴じ冊子でできる背表紙。この幅は、ページ数だけではなく、使用する用紙の違いでその幅が変わります。

(表紙用紙の厚さ×2)+(本文用紙の厚さ×本文のページ数÷2)=背幅(mm)という式で計算することができ、多くの印刷会社の場合、計算ソフトが用意されている場合が多いのですが、テンプレートが結構難解なのです。

グラフィックでの注文の場合、希望の仕様を選択していくと注文前に背幅が表示されます。

商品仕様を選んで背幅を確認

商品仕様を選んで背幅を確認

それを、テンプレートクリエイターに反映させると…

無線綴じ冊子で仕上がりサイズ、ページ数、背幅などを入力

無線綴じ冊子で仕上がりサイズ、ページ数、背幅などを入力

各ページと表紙のテンプレートが作成されました!!!
これは便利…!!

無線綴じ冊子テンプレート

無線綴じ冊子テンプレート

ちゃんと背表紙の折りトンボ指定ができています…!!

背表紙の折りトンボ

背表紙の折りトンボ指定ができてます!

ちなみに、印刷通販グラフィックには、「コミグラ」という同人誌印刷に特化した部門があり、そちらの商品でも利用OK。
厚みのある背表紙の冊子はもちろん、同人誌やZINEなど、薄めの無線綴じ冊子の作成にも一役買ってくれそうですね。

グラフィックのサービスを活用して入稿をよりスムーズに!

他にもグラフィックには、Illustratorから直接入稿作業が可能な無料プラグイン「ダイレクト入稿」や、自分で折りの様子が3Dプレビューで確認できる「スマートチェック」など、便利なプラグインやサービスもあるので、併せて活用すれば入稿作業が一層楽になること請け合いですよ!

グラフィック「テンプレートメーカー」