デザイナー・インタビュー
Vol.13

イラストレーター/作家

こが りょうこ さん

LINEスタンプが、私の居場所は世界中にあるんだと教えてくれた。

自身が描いたLINEスタンプ「ドルチェリズム」がタイや台湾を中心にヒットしたことから、アジアに目を向けだしたというこがさん。「広がっている世界に向けて自分を解放すれば、世界中で受け入れてもらえる。」と感じているそう。

こがさんが描かれた「ドルチェリズム」はどんなスタンプですか?

「ドルチェリズム」ちゃんという名前の、おかっぱの女の子のスタンプです。ファッションモデルで女優という設定です。私は洋服が大好きなんですけど現実世界ではそんなに頻繁に買ったりできないので、2次元でキャラクターにいろいろ着させて「何でもあり感」を面白がれたらいいなと。2次元アイドルのプロデューサーごっこをするような感覚です。

売れてますか?

日本よりも、タイと台湾の2カ国でたくさん買って、使っていただいてます。
最初のスタンプはレポートを見ると世界中で1日10,000回以上送受信されています。5月からの累計だと、数百万回にのぼるとおもいます。LINEスタンプは5月の中旬までPCでしか買えなかったですが、アプリで買えるようになったら爆発的に購入が増えました。その後1〜2ヶ月は売れ続けてから徐々に下降傾向に入ったところです。最近第2弾を出しましたが、まだ出したばかりなので。
そこら辺の気づいたことはnoteに私から見えるLINEクリエイターズスタンプの世界というタイトルでぽつぽつ情報発信しています。

なぜタイと台湾で売れたのでしょう?

分かりません。海外向けに何か特別なことをした記憶もなく・・・。宣伝もしていないですし、知人がいたとかでもないです。LINEユーザーは日本→タイ→台湾→インドネシアの順に多いので、タイと台湾は母数もそこそこあったんですかね。あと、タイではおかっぱ頭の女の子が人気があるらしいというのは後から何となく判明したことで、ちょうどイラストのテイストも合ってたのかもしれませんね。

スタンプを出しても全然売れない人も居ますが。

そうですね。いらっしゃいますね。完成度の高いキレイなイラストを描く人でも、スタンプにすると全く売れないとか。LINEスタンプはユーザー心理を代弁するものなので「使いやすさ」が一番重要なんだと思います。「ドルチェリズム」にも色んな表情が必要で、モデルのイメージ崩れるような表情もあります。もちろん完成度の高いキレイなイラストが必要な仕事というのもあって、その場その場で重要視するポイントを変える事が大事なんだなって思います。LINEスタンプは市場に直接評価されるので、市場が私に色々な事を教えてくれています。

ご経歴を教えてください。

生まれも育ちも、そして今も福岡です。デザイン学校を卒業してから、会社員としてノベルティグッズのデザイン等の仕事で2年半働きましたが、イラストを描く時間を増やしたくてフリーになりました。それからは保育雑誌のイラストを描いたり、小中学生向けの本にイラストを描いたり、中学校の副教材にイラストを描いたりしています。なぜか学習や子供関係の仕事が多いのは、テイストが合っているからなんでしょうか。独立してから10年程、営業はあまり掛けていないのですが、イラストやHPを見てお問い合わせをいただき、ラッキーなままお仕事がつながっています。もしかしたら、福岡にこだわらなかったのが良かったのかもしれません。東京や名古屋からお仕事の引き合いを頂く事が多いです。打合せに行けない事も理解していただいて、オンラインで納品まで完結するのが常です。

ご自身の作品発表の場は?

ヤフオクではイラスト原画を販売していますし、デザインフェスタ等のイベントで直接グッズを販売したりもしています。もちろんLINEスタンプも、今後も収入の柱の一つとなっていくと思います。

グッズ作成に印刷通販グラフィックをお使いだそうですが。

はい。グラフィックで印刷したイラストを、手で製本して豆本を作っています。こうすると、印刷はキレイですし1冊分の原価となる印刷費は100円以下で済んでしまいます。印刷したイラストを手作業で約1週間かけて製本して、豆本ができあがります。小さいものが好きな人は世界中に居てminiture book などと呼ばれています。このグッズも世界に売って行きたいです。もちろん、豆本だけではなくて、ポストカードやフライヤーの印刷をお願いすることもあります。

ネットと対面販売、それぞれの面白さを教えてください。

イベント等で対面販売する時は、お客さんの表情が見られたり、ダイレクトなリアクションが伝わってきますし、お話もできるのが楽しいです。
一方でLINEスタンプのようなデジタルコンテンツをネットで販売する時は、放っておいても売れます。想像もしていなかった国の方が買ってくれたり、スタンプを使ってくれている回数をリアルタイムでみられたり、広がりがすごいです。何百万人もの人が自分のイラストを楽しんでくれるというのは、対面ではあり得ない広がりです。

今後の活動の方向性は?

タイや台湾でたくさんの方にスタンプを買っていただいてから、急にアジアに目が向いて勉強しはじめたところです。海外の方が買ってくださるなんて思っていませんでしたから。
どんな国の、どんな方が買ってくれたんだろうと、先日台湾に行ってきました。台湾は電車に乗っててもスマホの利用率がすごいし、町にエネルギーがあって楽しい。アイドルや音楽、同人誌、現代アートが盛んで日本のコンテンツも沢山あったのですが、イラストはまだまだなのかなと思いました。ぜひ自分が率先して開拓したいです。それから手作りグッズのイベントもあることが分かってきたので出店したり、個展を開いたりもしたいです。もちろんタイや他の国々にも行きたいです。

活動の場は世界ですか?

世界は、おそらく思っていたよりもずっとフラットにつながっていて。国境なんてどんどんなくなっていく。自分もその流れの一部になれたらと思います。
「クールジャパン」とか、日本のコンテンツを海外向けに輸出するとか、そういう気張った話ではなく。「どこどこ向け」と敢えて考えなくても、今のままで受け入れてもらえる。福岡から東京のイベントに出店する時も、行く前は大変に思えたけど行ったらそこに壁はなくて受け入れて貰えた。日本から海外も、大変なことのように思っていたけれど、おそらく壁なんかなくて、ただ自分を解放すればいいだけなんだと思います。かわいいモノが好きな人は世界中にいて、そんなに違いなんてない。「かわいい」の持つ力をもっと信じていい気がしています。
自分の居場所は世界中にあるんだって事を、LINEスタンプが教えてくれました。

こがさんへのご相談はこちらから

氏名

こが りょうこ

連絡先

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運営者のコメント

等身大で肩の力の抜けた、素晴らしい世界観をお持ちのイラストレーターさんでした。自身の産み出したキャラクターが、タイや台湾や世界中に連れて行ってくれるというのは、とても健全で羨ましい世界進出の仕方だと思います。

2014年10月17日

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