CMYKとの併用OK!東京カラー印刷のホワイト印刷
東京カラー印刷でホワイト印刷の取り扱い開始!
今回作成するのは、格安通販でお馴染み、東京カラー印刷のホワイト印刷(白印刷)です。
昨年12月末にリリースされた新商品で、従来のCMYKの4色にホワイトインクをプラスした印刷物が作成できるということで、筆者もとても気になっていました。早速作成していきましょう!
尚、こちらはIllustrator必須商品です。
ホワイト印刷データの作成方法
入稿データの作成方法は、こちらのページにや、テンプレートに同梱されたPDFに詳細に記載がありますので、今回は大きなポイントをご紹介します。
作成には専用テンプレートを使用(Illustrator必須)
ホワイト印刷用テンプレートをダウンロードして使用します。
各印刷物のテンプレートは、商品の注文ページに用意されています。※テンプレートページには収録されていないので注意しましょう
今回はホワイト印刷のページから、名刺・ショップカードの「ご注文ページ」をクリックします。
該当商品の注文ページ「テンプレートについて」に各サイズのテンプレートが。作りたい形を選んでダウンロードしましょう。
白インクはCMYKの上・もしくは下に刷れる
ダウンロードしたテンプレートを使用して、データを作成していきます。
あらかじめ4枚のレイヤーが作成してあり、編集するのは以下の2つのレイヤーです。
- 「CMYK」レイヤー→カラーデータを配置
- 「White_下」レイヤー→ホワイトインクのデータを配置
ホワイト印刷テンプレート
初期時点でのレイヤーの順番は、上が「CMYK」レイヤー、下が「White_下」レイヤーになっています。
この重ね順は、実際の印刷物の重ね順と同じになっています。つまり初期状態だとホワイトインクの上にCMYKのカラーを重ねて刷るという指定です。
逆に、CMYKのインクの上に白インクを重ねる、という指定にすることも可能。
その場合は、レイヤー順とレイヤー名を変更します。
- 白インクのレイヤーを、CMYKレイヤーの上に移動
- 白インクのレイヤーの名前は「White_上」に変更
白インクを上にする場合
ホワイト版のデータは特色で作ろう。濃度も調整OK!
ホワイト版のインクは、必ず指定の特色で作成しましょう。
テンプレートに予め登録されている「White_下」という名前の特色を使用します。
特色「White_下」。
さらに特筆したいのが、ホワイト濃度も調整可能ということ!
「カラー」パネルを表示して、パーセンテージを調整しましょう。
尚、透明度での調整ではありませんのでご注意を!
「ウィンドウ」>「カラー」濃度の変更
CMYKインクにはオーバープリント指定
白インク以外のオブジェクトは、「CMYK」レイヤーにて指定します。
白インクの上に重ねるCMYKオブジェクトには、オーバープリントの指定を行いましょう。
該当のオブジェクトを選択して、「属性」パネルから「塗りにオーバープリント」「線にオーバープリント」を選択します。
「ウィンドウ」>「属性」>「塗りにオーバープリント」
分版プレビューで確認
データが出来上がったら、分版プレビューで分版ができているか確認します。
「ウィンドウ」>「分版プレビュー」で「オーバープリントプレビュー」にチェックを入れて、目のマークの表示・非表示でそれぞれ確認をしましょう。
全ての版を表示
これが全ての版を表示した状態です。
データ上の見た目は黒色ですが、実際にはこれが白インクで印刷されます。写真のネガのように色が反転している状態と考えるとわかりやすいですね。
オーバープリント指定をしたので、白版の上にCMYKを重ねたところは少し見えにくくなっています。
分版プレビュー(全版)
CMYKのみ
分版プレビュー(CMYK)
特色のみ
分版プレビュー(特色のみ)
確認ができたら、.ai形式もしくは.eps形式で保存すればOKです。
注文・入稿方法
注文は、ホワイト印刷の対象の商品から。今回は「名刺・ショップカード印刷」を注文しましょう。
用紙サイズ(名刺orショップカード)、用紙の種類、色数、部数と出荷日を選択します。
「名刺・ショップカード印刷」注文ページ
納期は最短2営業日、最長7営業日から選ぶことができます。該当の商品をカートに入れたら、あとは注文フォームに沿って入力・注文しましょう。ちなみにオプションで角丸をつけることも可能です。
- 支払い方法
- Amazon Pay
- 銀行振込
- 代金引換
- ペイジー(クレジットカード・コンビニ決済・ATM決済・ネットバンク決済)
- クロネコ掛け払い(法人・個人事業主限定)
- NP掛け払い
- ポイント全額使用
注文が済んだら支払いを済ませ、マイページの注文履歴、もしくは注文時に届いたメールより入稿しましょう。
マイページ。該当商品の「入稿データはこちら」をクリックして手続き。
今回は、名刺(91×55㎜)/ディープマットブラック 220kg/片面4色+ホワイト/50枚/2営業日以内仕上がりで合計2,810円でした。
尚、東京カラー印刷は注文金額1,000円以下でも配送料1箇所無料です。
ホワイト印刷名刺が到着!
佐川急便の配送で商品が到着しました。
ホワイト印刷は反転した色味でデータを作成するので、仕上がりまでがドキドキする印刷の一つですが、まずは思い通りの配色で届いて一安心です!
商品の到着。一番上は曲がっていますが、しっかり予備もはいっているので問題なしです!
さて、詳しくみていきましょう!
白い用紙に黒く刷るのとはまた雰囲気が全く違う仕上がりです!
今回は深みのある黒の「ディープマットブラック」という用紙を選択。白インクが乗った部分は若干下地の色の影響を受けグレーがかった仕上がりになっています。
どこまで細い文字が再現されるのか気になったので、今回は明朝体をセレクトしましたが、細い箇所も潰れることなく再現されていますね!
表面と裏面
白インク部分はまるでニスを塗ったような光沢感。
用紙のざらざらとした凹凸の上にツルツルが重なったような手触りが面白いです。
ホワイトインクの光沢
今回の名刺左上には、左から10%刻みで濃度違いのポイントを入れてみました。
写真では少しわかりにくいですが、しっかりと濃度の違いが出ており、これにはちょっと感動!
ちなみに、名前の一部も濃度を微妙に変えてあります。
濃度
カード左側には、
- 用紙にそのまま
- 白インクの上
それぞれに同じ色の四角を入れてみました。
白インクの上に刷られたCMYKデータは、高い彩度ながらも光沢のある質感の上に刷られているからか、ほんの少し掠れた、まるでビンテージのような雰囲気のある仕上がりに。
黒い用紙にそのまま刷った箇所は、ぱっと見は目立たないのですが角度を変えるとインクが乗ったところだけ光沢が出ており、微かにインクの色が見えています。
敢えて黒の用紙にそのまま刷ることで隠れたあしらいを入れるのも面白そうですね。
CMYKカラーのテスト
今回は文字を黒にしたこともあり、何も印刷のことを言わないで人に手渡してみると、実際に手に取って白インク部分の手触りや、断面や・裏面を見ないと黒い紙に白を刷っているというのがわからないという反応が多かったです。
実際に手に取ることでしかわからない印刷物の面白さを十分に発揮できる商品ですね。
ディープマットブラック220kgは厚みもしっかり
インクの組み合わせが楽しい!もちろんホワイトのみでの印刷もOK!
ホワイト印刷名刺
今回使用したディープマットブラックの他にも、モダンクラフト、ケンランくりちゃ、テンカラー赤、ACカードまあか、ACカード黒、トレーシングペーパーと、使用できる用紙の種類も豊富。(計7種類)
選ぶ用紙とデザインやインクの重ね順を工夫すれば、手に取る人の印象に残る魅力的な印刷物を作成できること間違いなしです!
選ぶ用紙に合わせて、色々な重ね順やデザインを試してみたくなっちゃいますね。
用紙のサンプル請求も可能なので、仕上がりの参考にまずは請求してみるのもおすすめです。