印刷の価格低下の要因に過剰な相見積もりがある。

印刷の場合、見積もりを出すのに時間がかかるようで、印刷会社としては相見積もり出しに疲弊してしまうようである。
一括見積もりサイトの印刷見積もり依頼ドットコムには、2008年6月現在、18社の印刷会社が参加している。
印刷会社側の参加手続きはネットで完結し、月額の参加費用は1万円という格安の広告費で参加できるとのこと。
クライアント側としても相場を調べるためにちょうど良いツールのようで、このサイトには毎日数件の見積もりが寄せられている。

今回、フライヤーの印刷案件があったので、相見積もりをとる目的で試しに利用してみた。
どこの印刷会社でも手がけていそうなA4のフライヤー。
それでも、見積もりを提出してきたのは18社中1社のみであった。
それも従来型の印刷会社ではなく、通販印刷の会社であった。

他の印刷会社は見積もりを出さず、なぜ掲載しているのだろう。見積もりを出す案件を相当絞り込んでいるのだろうか。

印刷の見積もりは手間のかかる作業であることから、一括見積もりは実質機能していないのが現状のようだ。