アルプスPPS デジタル統括部 副主任

林 亮輔 さん

難しい加工もののデータを検証し、印刷現場に明快な指示を出す司令塔

折りがあるもの、穴あけがあるもの、ページものなど、加工があればそれだけ事故が多い。仕上がってみたら折り線とデザインが合ってなかった、中面のデータが上下逆につくってしまった、見開きのデザインなのに色味が違いすぎ・・・etc枚挙に暇がなく、デザイナーさんでも苦い経験をした方が多い。そんな悲しい事故を未然に防ぐのが林さんの役目。驚異の真摯な態度でお客様のデータをチェックし、印刷現場にも先回りで細かい指示を送る。

どんなお仕事ですか?

私の仕事は、お客様から入稿されたデータをチェックし問題がある場合にはお客様と連携して解決し、また印刷現場に品質向上のための指示を送ることです。データチェック、カスタマーサポート、現場への指示出し。このような仕事を行う人間は、社内に9人います。Office入稿担当、冊子担当、お急ぎ担当などに分かれています。私は冊子や加工のあるものを主に担当しています。加工によっていろいろな確認事項があります。

具体的に・・・たとえば、穴あけ加工がある刷りものの場合は?

穴あけ加工があるもののデータをご入稿いただいたとします。2穴なら端から1cmの場所に8cmの間隔で6mmの穴を開ける訳です。明らかに穴の開く場所に絵柄や文字があった場合は、お客様にお伝えしてデータを修正していただきます。データ上の問題がない場合、オンデマンド機でプリントアウトして穴の場所にペンでしるしを付けます。そうすることで印刷現場担当者が、穴が開く場所であることを認識しズレなどに注意しながら仕上げていきます。

大変ですね!では 折り加工がある刷りものの場合は?

たとえばA4の巻三つ折りの場合、100mm、100mm、97mmのところに折りが来ますが、入稿されたデータで絵柄がずれていることがありますのでそれはルーラーで必ず確認します。また実際に折ってみないと分からないことも多く、プリントアウトしてすべて折ってみています。巻三つ折りをさらに半分に折った「巻三つ折りクロス二つ折り」などの複雑な折りの場合、中面のデータを上下逆さまに入稿される等の問題が多発します。だから我々のほうでも実際に折って確認が必要です。印刷現場には通常の見本に加え、折見本もつけて渡します。

冊子はどうでしょう?ページ数の多いものもありますよね?

冊子も手腕を問われるところです。ページ見開きでページをまたいでデザインされている場合でも、印刷の版としては見開きの右ページと左ページが別々に刷られたりするので、色が合わないとかいう問題が出てくる。そういうものは、印刷現場に注意して合わせるように指示を送ります。全ページをばらばらにして、折りの方向にホチキス止めして冊子の状態にして見本を現場に渡しています。

うーん。デザイナーさんでもそこまでチェックしない方もいらっしゃると思います。大変ですね。

データに関しては確実に他社よりも見てると自負していますよ。通販ですから文字校正はやらないので、文字のミスは気づいて差し上げられないのですが・・・デザイン上のおかしな点はなるべく気づいてあげられるよう心掛けています。通販なので入稿されたものをそのまま刷ってもクレームにはならないですけれども、納品されてがっかりされるのは嫌なんです。やっぱり喜んでもらいたい。「気づいてくれて助かりました」とかお客様に言っていただけるのは嬉しいです。

林さんはなぜアルプスPPSに入社されたのでしょう?

最初母の影響でデザイナーになりましたが行き詰まり、その後印刷会社の製版部門ではたらきましたが業界自体は下り坂で明るい見通しが持てませんでした。その時に「印刷通販」という存在を知って「これしかない!」と。アルプスPPSの場合は立ち上げから携わることができたので、創業期メンバーというやりがいの部分も大きかったです。オープン1か月はポツポツしか仕事がなくて、仕事の奪い合いでした。でも丁寧にやっていれば顧客はついてくると思っていたので、不安はありませんでした。創業2年をすぎて100回以上のリピートオーダーも多く、300回、500回というオーダーをいただいている固定のお客様も増えています。プロの方に選ばれているということは、やはりきっちりとした仕事をしているところが評価されているのだと思います。

ありがとうございました。

運営者のコメント

貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。デザイナーの皆さん、アルプスPPSに発注すると、こんな林さんが親身になって至れり尽くせりのサポートをしてくれます。

2014年01月02日

印刷会社PR

印刷会社の皆様へ

キャンペーン情報をお寄せください!

印刷通販サイト比較

印刷総合① 印刷総合② 印刷総合③ 全一覧