デザイナー・インタビュー
Vol.24

+d&c事業代表 CIディレクター/デザイン経営秘書

上田 聰司 さん

経営課題を解決する「引き寄せのデザイン」

“こだわりがうまく伝えられない”“求める人材が採用できない”“能動的に社員が動いてくれない”などの経営課題をデザインで解決できる。まずはそこに気づいてもらうことが上田さんの仕事の第一歩。

肩書きが「 CIディレクター/デザイン経営秘書」となっていますがこれは?

はい、元々はグラフィック系のデザイナー出身なのですが、今はキャリアを生かしてCIマネジメント・企業ブランディングが柱です。デザインの力で経営課題を解決します。秘書というのは、経営者が主なクライアントで相談を受けることが主なお仕事だからです。

経営課題の解決ですか。

私達のクライアントはほぼ一般企業の経営者の方です。経営課題はデザインで解決できることが多いのです。

大抵の経営課題というのはギャップから生まれているのです。例えば「離職率が高い」という課題であれば、入社前に共感したイメージと入社後の会社の現実にギャップがある。顧客がリピーターになってくれない場合などもそうですね、宣伝と実際の商品にギャップがあり、もったいない。そこのギャップを埋めていくことで解決に繋がることが多いのです。そのギャップをぴったり埋める方法であるCIマネジメントやデザインがはまると、社内・社外共にどんどん引き寄せを生みます。伝え方やデザインを見直すだけでも、どんどん人を惹きつけ連れて来きてくれるようになるのです。

社訓や企業理念は会社が掲げた大切なものですが、うまく翻訳してあげるだけでも引き寄せは生まれます。ただ、言葉だけでは一面的です。会社の存在意義を一文で表すタグライン、ブランドアイデンティティとなる本質的なロゴ、名刺や封筒、ウエブサイト、SNS、クレド、会社案内、商品案内、更には接客、社員の立ち居振る舞いなど日常的に目に触れるもの全てを統一イメージ化することで意識改革を行っていこうというのが私たちのやり方です。そして、私たちの場合、会社の存在意義が明確になり社内で意識改革が起こることで、新規事業の立ち上げを行う、新しい会社を興すなどの支援を引き続き行うというお仕事の循環が生まれています。

経営者の方自身が自社の強みを見失っているケースは、もっと根本的にクライアントや社員へのヒアリング調査をもとに企業のイメージを形にしていく作業を行います。例えば名刺一つ変えただけでも、私達が携わるとガラッと変わってしまうことが多いですから、誇りを持って仕事ができるようになり課題が解決することが多々あります。中小企業ですと、経営者ご自身のモチベーションもグンっとあがるそうです。

その手法をいつ確立されたのですか?

もともとのデザイン力という意味ではデザイン制作会社に7年ほどいた頃に。経営課題を解決できると気づいたのは、その後教育関連企業のインハウスデザイナーとして社長室直轄部署で10年ほどCIマネジメントを軸に様々な事業、法人、学校の立ち上げ・見直しに携われた時です。社長室付のCIデザイナーというのは経営者直結なので、振られる課題がそれこそ「M&Aで社内がぎくしゃくしている」や「社員のモチベーションを上げたい」など漠然としていて、ときには無茶振りも(苦笑)。それを解決するためにまず社員と同じ目線で会社を見る必要がありましたが、転職後すぐに営業会社に1年半出向してどろどろの営業も少し経験できたことが、私のターニングポイントでした。そこで気づいたのがギャップです。経営者と社員のギャップ、採用資料と実際の社風のギャップ、広報と実際の製品のギャップ。デザイン視点で見ると、「もったいない」状況が多々ありました。一見「負」に見えることでも、伝え方一つで長所や魅力に変換できることも。デザイナーとしてそれらのギャップを埋めて、経営者・社員・利益共有者(顧客・取引先)のイメージを統一することで課題は解決に向かうことがわかりました。

10年経って独立したのは、所属した企業は比較的大きなグループ企業でしたが、中小の規模でもすべての企業・事業に応用ができると思ったからです。

デザインまでワンストップで行いますか?

ケースバイケースです。社内にデザイン室をもっている企業であれば、企業の存在意義やコンセプトを詰めるところまで私達で行って実際のデザインは内部のデザイナーさんに研修しながら引き継ぐこともあります。デザイン室の立ち上げをお手伝いすることもありますし、また、私たちの方でデザインまで行う場合もあります。

デザインの際は印刷にまでこだわりますか?

手に取る印刷物が大事な場合は、紙質や発色、仕様にまでこだわることもあります。ただ、特定の業種を除いて経営者の方はそこまで求めていない場合も多い。デザイナーの「作品」になってはいけないので、そこまでこだわる必要があるのかどうか、限りある予算配分を考え一歩引いてみる必要があるなぁと最近感じています。従来通り対面の印刷会社さんにもお世話になりますが、私たちのお客さまには印刷通販をすすめることも多いですよ。

印刷通販が広まったことによる悪い影響など感じられたことはありますか?

デザイナーでなくても誰でも気軽に印刷物が作れるようになりました。それは印刷物が身近になったということで良い面もたくさんあります。ただ気軽に作れすぎてしまうので、あまり熟考せずに作ったものが社内に溢れかえり収集がつかなくなっているケースがありますね。制作側の社員にはやりがいになりますが、企業ブランドにとってはどうなのか?一歩引いて考える視点が大切です。いろんな部署の方がイメージや表現の統一を考えず作ってしまうと会社として整合性が保てなくなります。もちろん印刷通販が悪いという訳ではなく、印刷の敷居が下がったということでしょう。

今後はどのようにお仕事を広げて行かれる予定ですか。

今やっている事の延長線上ですが、クライアント先など経営者の方の横のつながりを広げる場を充実させたいと考えています。お客様の企業ブランディングに携わり企業の立ち位置を明確にさせていただくと、頻繁にその立ち位置を活かして新規事業の立ち上げの話に踏み込むことがあります。クライアント企業同士のコラボレーションをご提案し、お引き合わせさせていただくこともしばしば。そういった、仕事を通して培った人脈を活用し、ご縁をいただいた方々のビジネスをより発展させる場を創っていきます。

上田さんへのご相談はこちらから

社名

+design & communication

所在地

愛知県清須市寺野元町135

氏名

上田 聰司

連絡先

Tel:052-400-2591 mail : info@plus-dc.com

運営者のコメント

専門用語ばかりの難しいお話かとおもいきや、とてもフランクにわかりやすく説明していただき、何度も頷きながらお話をお聞きしました。「引き寄せを生むデザイン」という考え方は始めて聞いたのですが、インタビュー後は「当たり前」に自分の中に根付いていました。素敵なお話をありがとうございました。

2015年05月13日

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